東京都内で「子どもの人権」をテーマにした啓発ポスターを掲出開始

東京都内での人権啓発ポスター掲出

東京都内の交通機関や教育機関において、「子どもの人権」をテーマにした人権啓発ポスターが掲出されることになりました。これは、公益財団法人東京都人権啓発センターが発行する「令和7年度人権啓発ポスター」において、株式会社ニューモアが作成したものです。ポスターテーマは、悩みを抱える子どもたちが自身の権利を認識し、より良い社会を求めることに重きを置いています。

ポスターの目的とメッセージ

ポスターの作成は、、「子どもの人権」について認知を深めることを目的にしています。特に、児童・生徒たちが「SOS」を発信できずにいる現状を反映し、彼らが権利意識を高める手助けをすることが求められています。ポスターに込められたメッセージは、悩みを抱えながらも「なんでも話してね」と言われても、すぐには話せない子どもたちの葛藤の理解を目指しています。

メッセージは次の通りです。

モヤモヤしてることはある。でも、「なんでも話してね」っていわれても。

それでも話してみたら、ちょっとスッキリするかも。「そうだったんだ」があるかも。

いっしょにかんがえることができるかも。

> ”かも”は、ひとつじゃない。さがそう。

この言葉は、相談することの重要性を表現し、子どもたちが自らの感情や状況を話すことで新しい発見があるかもしれない、という希望を示しています。

デザインの意図と制作チーム

ポスターのデザインは、株式会社ニューモアが手がけ、アートディレクターの宮島依子さんとイラストレーターの近藤小春さんが参加しています。デザインのコンセプトは、子どもたちが感じる「暗闇」と「モヤモヤ」感を表現し、それに対する支えを大人たちが提供する様子を描いています。

また、シンプルでありながら力強いポスターになるよう工夫されています。大人と子どもが手を取り合って明るい未来を探し求める姿を示すことで、悩みを持つ子どもが支えを必要としていることを強調しています。

掲出期間と場所

このポスターは、国際連合が定める「人権デー」（12月10日）に関連した「人権週間」で広く掲出されます。それに伴い、東京都内の交通機関や小中学校、その他教育機関で見ることができるでしょう。人権週間に限らず、通年にわたり掲出される予定です。

株式会社ニューモアについて

株式会社ニューモアは、東京都八王子市に本社を置くデザイン制作会社です。異なる属性を持つ人々と協働し、「協働福祉」をスローガンとして掲げています。福祉施設と提携し、障害のある人々の作品を商業的に展開する活動にも力を入れています。

このように、子どもの人権をテーマにした新しいポスターは、社会全体で子どもたちの権利を理解し、支える文化を育む一助となることを期待しています。この活動を通して、すべての子どもが一人の人間として尊重される社会の実現に向けて、一歩ずつ進んでいけることでしょう。