NTTコムによる白物家電NPS調査 2024
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が発表したNPS(顧客推奨度)ベンチマーク調査2024によると、白物家電に関する調査で
definitively パナソニックがトップに輝きました。今回の調査は、過去1年以内に洗濯機、冷蔵庫、または電子レンジ・オーブンレンジを購入した顧客を対象に行われました。
調査結果の概要
今回の調査に参加した白物家電メーカーの中で、NPSのスコアが最も高かったのはパナソニックで、スコアは2.5ポイントでした。それに対して、2位の日本日立は-12.3ポイント、3位は同までも同等の東芝とシャープでそれぞれ-25.4ポイントとなっています。全体の平均スコアは-15.2ポイントで、トップとボトムとの差は27.9ポイントという結果です。
ロイヤルティを形成する要素
調査で特に重視された要素には、企業イメージや技術の革新性、さらには商品の機能性やデザイン性などが挙げられました。顧客は、ブランドのイメージの良さや顧客に寄り添った姿勢を強く評価しており、特にAIやIoT技術を搭載した製品は、ロイヤルティを高める要因と見られています。
このように、商品そのものの機能性からブランドの姿勢まで、さまざまな要因がNPSを形成する要因として作用しています。特に耐久性や安全性、使い勝手の良さが重要視されています。
家電別のロイヤルティ要因
調査では製品ごとにロイヤルティを形成する要因も異なることが明らかになりました。例えば、洗濯機では「機能性の高さ」や「耐久性」が、冷蔵庫では「販売員の対応」、電子レンジ・オーブンレンジでは「ライフスタイルに合った商品展開」がロイヤルティの要因として浮き彫りになっています。
さらに、パナソニックは商品性能がロイヤルティに寄与しているとの結果が得られ、日立はブランドイメージと技術力の高さが評価されていました。これに対し、改善が期待される点としては「オリジナリティ」や「環境への配慮」が含まれています。
白物家電の多様性と顧客意向
調査によれば、同じメーカーの白物家電を複数所有しているとNPSは高くなる傾向が見られました。パナソニックの場合、4種類以上を所有している消費者のNPSは高く、このことからブランドへのロイヤルティが強いことがうかがえます。
また、IoTアプリによる連携機能に対するニーズも高まり、特に遠隔操作の機能に対しての期待が寄せられています。回答者の多くが、将来の利用意向を示しており、相互連携の重要性が浮き彫りとなっています。
今後の展望
NTTコムでは今後、クレジットカードや都市ガス、トラベルに関するNPS調査も予定しています。また調査データは、企業のマーケティング戦略を進める上で非常に有用な情報源になるでしょう。
このように、顧客のリアルな声を把握することは、競争が激化する市場での戦略策定において欠かせない要素となっています。調査結果は、各企業が製品やサービスの改善に役立てていくことが想定されます。