新たなヘアケア成分「ツバキラクトン」の可能性
名古屋を拠点とする株式会社MTGと長崎県五島市の五島の椿株式会社が、髪のうねりを抑制し、キューティクルを改善する新たな化粧品成分「ツバキラクトン」を開発しました。この成果は、最近開催された第2回化粧品技術者会学術大会で発表され、業界から注目を集めています。
うねりの原因とツバキラクトンの効果
男女問わず多くの人が抱える髪の悩み、特に「うねり」は深刻な問題です。従来の研究では、髪内部の毛皮質細胞の不規則な配列がうねりの主因とされてきましたが、最新の分析技術により、水分子との相互作用が影響を及ぼしていることが判明しました。
つまり、髪がダメージを受けることで開かれたキューティクルに空気中の水蒸気が侵入し、毛髪のうねりを生じさせるというわけです。そこで、MTGと五島の椿は、従来よりも低濃度・低温で効果が期待できる成分を探求し、ツバキオイルを用いた「ツバキラクトン」の開発に成功したのです。
研究の成果
キューティクルの改善
ツバキラクトンをダメージ毛に塗布したところ、キューティクルの状態が確実に改善されることが確認されました。これにより、髪が持つ本来の美しさを復活させる期待が高まっています。
クシ通りの向上
また、髪のクシ通りも劇的に改善され、ダメージの少ない健康毛に近づくことが報告されました。この成果は、使用者にとって非常に便利なポイントです。
水分残量と滑らかさの向上
さらに、ツバキラクトンを塗布することで、毛髪の水分含量も健康毛と同レベルに戻り、表面のなめらかさも向上しました。これによって、毎日のスタイリングが容易になるでしょう。
低濃度・低温効果の確認
ツバキラクトンの大きな特長は、従来のラクトンと異なり、60℃の低温、さらに低濃度(0.0025%)でもその効果を発揮する点です。この特性は、ヘアアイロンの熱やドライヤーの熱によるスタイリングの新たな選択肢を提供します。
今後の展望
ツバキラクトンは、今後ヘアケア商品におけるうねり対策や髪質改善の中心成分として使用される予定です。本研究の成果は、日本毛髪科学協会発行の専門誌「皮膚と美容」にも掲載され、化粧品業界の最前線での活用が期待されています。
まとめ
新たに発表されたツバキラクトンは、毛髪のキューティクルを改善し、うねりを抑える科学的根拠を持つ成分です。今後のヘアケア製品における展開に、ぜひご期待ください。