住友林業の新たな全館空調システム「PRIME AIR」
住友林業株式会社が、2025年5月9日に画期的な全館空調システム「PRIME AIR」を発表しました。この新システムは、住宅全体を1台のルームエアコンで冷暖房し、湿度調整には調湿機能付き換気装置を採用することで、快適な住空間を提供します。
システムの特徴と仕組み
「PRIME AIR」は、室内の温度調節はもちろんのこと、湿度管理まで一手に行うことができます。具体的には、1台のルームエアコンがリビングや廊下、トイレなど全ての部屋を冷暖房し、調湿機能付きの換気装置が、外気を取り入れつつその湿度も調整します。これにより、部屋ごとの快適性を確保しつつ、エネルギーコストの削減も実現しています。
このシステムは特に、30坪程度の住宅に適しており、従来の全館空調システムに比べて初期投資が大幅に削減できる点が魅力です。また、電気料金に関しても一般的な全館空調システムと比較して約40%のコスト削減が期待されています。
暮らしの質を向上させる機能
高性能な換気機能
「PRIME AIR」では、使用される換気装置のデシトップマルチベント型は、熱交換による湿度調整を行います。これにより、湿気が多い梅雨時期でも冷房を活用しながら快適な室内空間を保つことができます。冬の乾燥を防ぐ加湿機能も備えており、まさに四季折々に対応したシステムです。
部屋ごとの風量調整
このシステムには、部屋ごとの風量調整が可能なVAV制御の送風ファンが搭載されており、5段階の風量調節が可能です。これにより、居住者の好みに合わせた快適な環境を実現し、就寝時には省エネ運転も行えるようになっています。
住宅のデザイン性も重視
「PRIME AIR」は、部屋ごとにルームエアコンを設置しなくてすむため、インテリアの自由度が大幅に向上します。また、外観もすっきりとしたものに仕上げられるため、現代のオープンな住空間とも非常に相性が良いと言えます。
住友林業の取り組み
住友林業の「PRIME AIR」は、自然素材「木」をキーにした住宅経営から製品開発に至るまで、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。このシステムは、住空間の快適性を確保しつつ、環境負荷を低減させるための新しい一歩とも言えるでしょう。2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」に基づき、住宅のエネルギー効率とCO2排出削減を進めることを約束しています。
住友林業の全館空調システム「PRIME AIR」は、快適な住環境とエコな暮らしを両立させる革新的なソリューションであり、多くの家庭に幸せな日々を提供してくれることでしょう。