ON&BOARDが大きな一歩を踏み出す
ON&BOARD株式会社が、自動運転技術を駆使するスタートアップ、ロボトラックにプレシリーズAラウンドでの出資を決定しました。この出資は、日本の物流業界が直面する「2024年問題」を乗り越えるための重要なステップとなります。
日本における物流の現状
日本では、ドライバーの不足が深刻化し、物流の効率が著しく低下しています。政府もこの問題に注目し、「幹線輸送トラックへのレベル4自動運転技術の実装」を進めています。この技術は、荷物の輸送における自動運転を実現するもので、物流業界の未来を大きく変える可能性があります。
ロボトラックの技術とビジョン
ロボトラックは、世界最高水準のトラック自動運転技術を目指しており、創業者Nan Wu氏がその中心となっています。彼は早稲田大学で自動運転を研究し、その後、米国でレベル4自動運転大型トラックの開発に成功しました。彼の知識と経験は、新たに設立されたロボトラックで貴重な資産として生かされています。
2024年4月に日本に設立されたロボトラックは、独自のAIアルゴリズムを駆使して、すでに走行テストに成功しています。特に、経済産業省の支援を受けたプロジェクトで100kmのレベル4相当の走行テストを達成したことは、業界において高い評価を受けています。
今後の計画
ロボトラックは、2025年には東京と名古屋、2026年には東京と大阪を結ぶ実証実験を予定しており、2027年には自社製品の上市を計画しています。目指すは、日本国内における長距離自動運転技術のリーダーシップを確立すること。これは、既存の物流事業者との協力を通じて顧客の課題を解決することにもつながります。
非連続的イノベーションの必要性
少子化が進む日本では、産業とインフラの維持が大きな課題です。ON&BOARDがロボトラックに投資を決定した背景には、圧倒的な技術力と早急な実装スピードが期待できるという判断があります。この投資を通じて、物流業界の問題解決に貢献したいと考えています。
ON&BOARDの役割
ON&BOARDは、自動車とモビリティに特化した知見を持つメンバーで構成され、ロボトラックの事業拡大に貢献する計画です。更には、日本の物流インフラの新しい形を構築するために、この専門性を最大限活かしていくことを目指しています。
今後の展望
ON&BOARDは、社会的インパクトの高いディープテックやAIのスタートアップにも投資し、日本の産業基盤の強化に努めていく方針です。ロボトラックとの連携を通じて、持続可能な物流環境を実現するための取り組みを進めていくことが期待されています。
より詳細な資金調達情報は、ロボトラックのプレスリリースをご覧ください。
会社概要
住所:東京都中央区新川1丁目15-11 小田中ビル
代表者:代表取締役CEO 羽賀 雄介
設立:2024年4月15日
事業内容:トラック向け自動運転システムの研究開発・実装
URL:
robotruck.jp
住所:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階
代表者:下平 将人、中山 航介
事業内容:ベンチャーキャピタルファンドの管理・運営
URL:
onboardvc.com
これからの物流業界の変革に目が離せません。