萩市で開催された坊ノ岬灯台ウォークの魅力
2025年11月24日、坊ノ岬灯台活用活性化委員会が主催する「坊ノ岬灯台ウォーク」が開催されました。このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の支援を受けて実施され、地域の歴史や海の記憶を再発見することを目的としています。今回は、参加者34名が往復約3キロの道のりを歩きながら、灯台周辺の絶景と興味深い講義を体験しました。
自然と歴史が融合したハイキング
このイベントは快晴の下で行われ、湘南を一望できる絶景ポイントとして名高い坊ノ岬灯台に集まった参加者たちは、ハイキングコースを二手に分かれて進みました。一方は植物学のエキスパート、木戸伸栄氏が案内し、もう一方は歴史家の東川隆太郎氏が歴史的な背景や地質について語りました。参加者は、木戸氏の解説に耳を傾け、地元の植生の豊かさに感嘆し、熱心にメモを取りながら歩きました。
灯台の特別開放と体験談
坊ノ岬灯台では串木野海上保安部が特別に灯台を開放。参加者は灯台のバルコニーから美しい海を一望しました。その後、米山郁郎氏から大型タンカー船長としての経験を語る時間も設けられ、参加者全員が灯台の重要性を再認識する機会となりました。映画「喜びも悲しみも幾歳月」の主題歌をシェアし、灯台への感謝の気持ちを表す場面も印象的でした。
参加者の声
参加者からは「灯台のバルコニーからの景色が素晴らしかった」「普段は入れない灯台に入れたことが嬉しかった」といった感想が寄せられました。また、灯台守の苦労を知り、自らの体験を思い出す方も多く、世代を超えた感動が生まれました。
未来への展望
坊ノ岬灯台活用活性化委員会は、解説板やパンフレットを作成し、地域の観光価値を向上させるための取り組みを続けています。今回の成功を踏まえ、今後も灯台の利活用を進め、地元の海や歴史の魅力を伝えていくことが計画されています。参加者がこの地域に新たな関心を持ち、訪れるきっかけになることを願っています。
坊ノ岬灯台とは
坊ノ岬灯台は九州の南端に位置し、1875年に設置された灯台です。周辺は西洋式灯台の歴史や地域の航路の見守りとしての役割を果たしてきました。灯台を訪れることで、過去の歴史や地域の魅力を再発見できる素晴らしい機会となっています。
こうしたイベントを通して、地域と自身の関係を深め、海や灯台の重要性を再認識することができる「坊ノ岬灯台ウォーク」。今後もこのような取り組みが続くことを期待します。