サンケン電気、車載用高圧3相モータードライバ『SAM265M50AS3』の量産開始

サンケン電気、車載用高圧3相モータードライバ『SAM265M50AS3』を発表

埼玉県新座市に本社を構えるサンケン電気株式会社が、車載用途向けの新しい高圧3相モータードライバ『SAM265M50AS3』の量産を開始しました。この製品は、出力スイッチング素子やプリドライバなど、3相モータを制御するために必要不可欠なデバイスが一体化されたオールインワンタイプです。これにより、小型基板への対応や高圧回路の設計簡略化を実現しています。

特徴と優位性

『SAM265M50AS3』は、最大定格650V/50Aを誇り、他社の同等品と比較してスイッチング損失を20％以上低減しています。この改善は、動作条件としてTJが125℃、ICが50Aの際にも確認され、IPMの温度上昇を抑制するため熱設計の自由度を向上させることができます。また、製品は2500V（1分）の絶縁耐圧を保証し、ジャンクション温度は175℃に設定されています。

さらに、車載規格のAQG324にも準拠しているため、安全性が高く、電動車（xEV）などの高圧補機システムに最適です。具体的には、電動コンプレッサや電動ウォーターポンプ、電動オイルポンプなど、さまざまな用途で利用できます。