SHIFTの「ワスレナイ」が2024年度グッドデザイン賞を受賞
株式会社SHIFTが開発した無料のIT資産管理ツール「ワスレナイ」が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞した。このサービスは、企業の情シス(情報システム部門)が抱える業務課題を解決することを目指し、特に「守りの情シス」から「攻めの情シス」への変革をサポートする内容になっている。受賞理由としては、シンプルかつ直感的なユーザーインターフェースが特に評価され、情シス担当者の業務効率化とセキュリティ強化を実現している点が挙げられている。
ワスレナイの特徴
「ワスレナイ」は、IT資産の一元管理を容易にし、SaaSやアカウント、コスト、契約更新時期などの情報を一目で把握できる。また、無許可で利用されているソフトウェアを検知するシャドーIT検出機能や、未利用アカウントを可視化することでコスト削減につなげる役割も果たしている。
このツールは現在700社以上の企業で導入され、約26万人のユーザーを有するまで成長した。これによりSHIFTは、BPO(Business Process Outsourcing)を介して、顧客からさらに多くのIT課題を理解し解決策を提案する動きを強化している。
情シスのジレンマ
情シス部門は、企業の成長におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進役としての重要な任務に直面している。一方で、人材不足やシステムの複雑化、さらに求められるセキュリティのレベル向上など、多くの業務が重くのしかかり、日常的な業務に圧迫されることが一般的だ。このようなジレンマを解決するために、「ワスレナイ」は無料かつ各種機能を制限なく提供することで、情シス担当者の業務負担を軽減し、IT課題に集中できる環境を整えている。
大きな可能性を秘めた展望
SHIFTは今後5年間で「ワスレナイ」の導入企業を10万社、ユーザー数を1,000万人に増やすことを目指している。また、2024年9月からは特定業務に特化したノープロンプト生成AIツール「天才くん」も併せて提供する計画があり、これを通じて企業のROIを底上げし、独自のBPOサービスを開発する意向を示している。
SHIFT会社概要
株式会社SHIFTは、東京都港区に本社を構え、広範な分野におけるテストや品質保証サービスを提供している。企業のミッションクリティカルな基幹システムからダイレクトに利益を生むECサイトやアプリの品質向上まで、IT関連の多様なニーズに応えながら、無駄をなくしたスマートな社会の実現を目指して成長を続けている。
このように、「ワスレナイ」の受賞は、SHIFTの技術力の証明であり、今後も企業のDXを加速させる重要なツールとして期待されている。