髙梨沙羅選手、クラレ入社で新たな挑戦を開始

女子スキージャンプ界のトップ選手、髙梨沙羅さんが株式会社クラレに社員として迎えられました。2023年5月28日、同社の入社式が行われ、代表取締役社長の伊藤正明氏から歓迎の言葉が贈られました。

髙梨沙羅選手は、この新たな環境での挑戦について「安心して競技に打ち込める環境を整えていただいた上に、社会人としても第一歩を踏み出す機会をいただき、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです」とコメントしました。彼女は、自身の競技者としての責任と会社の一員としての自覚を強調し、今後も努力を続ける決意を表明しています。

髙梨沙羅選手の経歴

髙梨選手は1996年10月8日、北海道上川郡上川町で生まれ、152cmの小柄な体格でありながらも、女子スキージャンプ界で偉大な業績を残してきました。小学校から競技を始めて以来、彼女は2011年2月に実施されたコンチネンタルカップにおいて、国際スキー連盟公認の女子選手として最年少の優勝を果たします。

その後も彼女は、FISワールドカップにおいて4度の総合優勝を獲得し、特に平昌冬季オリンピックでは銅メダルを手にしました。また、FISワールドカップでは男女通じて単独の最多勝利記録、通算55勝という偉業を達成しています。

彼女は競技活動のみならず、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。2014年からは、大阪府内の母子家庭にランドセルを贈る「髙梨沙羅＆クラレランドセルギフト」を実施しており、これまでに600個以上のランドセルを贈呈。教育支援を通じて地域貢献にも力を入れています。