2025年の旅行トレンド：日本におけるAIの活用と家族旅行の意識の変化

アメリカン・エキスプレス・インターナショナルが実施した「2025年グローバル・トラベル・トレンド・レポート」が、日本を含む世界7カ国の旅行動向を明らかにしました。特に注目されたのは、AI技術の進化とそれが旅行体験にどのように影響を与えているか、そして家族旅行に対する意識の変化です。

旅行への意欲は高まる

レポートでは、日本の旅行者の91%が2025年に国内旅行において昨年と同じ回数、またはそれ以上の計画があると回答しました。特に、家族や友人を訪問することや、ゴールデンウィークの旅行が主な目的として挙げられています。また、日本では旅行中に友人や家族へのお土産を考える傾向が強く、56%が「旅行先に着く前にお土産を検討している」と答えています。日本人が家族や友人への贈り物を重視していることが伺え、旅行への支出意欲も93%が昨年と同じかそれ以上だと回答しました。

AIの役割が拡大

最新のトレンドとして浮かび上がったのが、AIの活用です。旅行を計画する際、72%の回答者がAIが役立つと認識しています。特にZ世代やミレニアル世代は予算管理や翻訳支援におけるAIの活用を高く評価しています。これらの世代では、AIによる旅行予約がますます一般化しており、旅行前の準備段階からAIに頼ることが増えていると言われています。

家族旅行に対する柔軟な考え方

子供がいる日本の回答者の約49%は、子供を学校から休ませて旅行に行くことに抵抗がないと回答しました。近年では、校外学習を兼ねた家族旅行「ラーケーション」が普及し、旅行に対する考え方がより柔軟になっています。この新たな旅行スタイルは、家族での絆を深める機会を提供し、学びの場を旅行の中に取り入れる良い方法の一つとして注目されています。

食文化とスポーツ観戦

旅行先での食事に対する日本人の重視度も高いことが分かりました。52%の回答者が「おいしい料理やレストラン」が旅行地選定の重要な要素であると示しています。さらに、旅行中に観戦したいスポーツとしては、29%が自身の好きなスポーツチームを挙げており、特に野球人気が顕著であることが判明しました。これにより、スポーツ観戦を目的とした旅行が増加すると考えられます。