地域企業の成長を支える新プラットフォーム「ツグナラ」のリニューアルについて

株式会社サクシードが運営する「ツグナラ」の全面リニューアル

2021年7月20日、栃木県宇都宮市の株式会社サクシードは、自社のプラットフォーム「ツグナラ」を全面的にリニューアルすることを発表しました。この改革は、地域特化型のメディアプラットフォームへの進化を目指し、主に人と企業の「縁結び」がテーマです。

人と事業を結ぶ新しいアプローチ

「ツグナラ」はこれまで、地域企業を対象とするM&A（企業の合併・買収）を推進してきましたが、今回のリニューアルによって、より広範囲な経営資源の引継ぎを視野に入れたプラットフォームへと進化します。特に「地域資源引継ぎ」という新たな視点を加え、企業成長に向けた支援を行える内容となります。加えて、地域に根ざした企業の魅力を発信し、後継者不足や経営環境の変化に直面する企業の課題解決を図ります。

地域の専門家と連携したサポート体制

「ツグナラ」では地域士業などの専門家が参加する場を設け、非公開でM&Aのマッチングから成立までをサポートします。また、栃木県内の支援機関との業務提携も進めており、よりスムーズなマッチングが可能となります。これにより、年間で30件の経営資源引継ぎを目指すとしています。

地域企業の重要性と課題

中小企業庁の目指す第三者承継の年間成立目標は、栃木県内においても900件と試算されており、これを達成するには多くの課題に取り組む必要があります。例えば、売上高規模の小規模企業は全体の多くを占めていますが、経営者の高齢化や後継者不足などの問題が浮き彫りになっています。事業承継は経営資源の引継ぎにおいて非常に重要であり、ツグナラはその解決策として位置付けられています。

新たなサービス内容

リニューアルされた「ツグナラ」では、地域に必要とされる企業を厳選して掲載し、年内には200社、3年以内に1,000社の地域企業を取り上げる予定です。また、税理士や中小企業診断士などの地域の専門家と連携することで、支援の充実化も図ります。さらに、事業承継や再編、統合に関するコラムや事例を紹介するお役立ち情報も提供されます。

今後の展望

「ツグナラ」は、地域の次世代企業に経営資源を引き継ぎ、企業成長を促進することを主な目的としています。人材採用にもつながるコンテンツをさらに充実させ、地域経済の活性化に寄与する方針です。加入企業にツグナラの理念を浸透させ、労働人口が減少している地域においても共に成長できるような環境を整えていきます。今後、地域特化に特化したM&Aプラットフォームの完成を目指し、さまざまなマッチングを促進していく所存です。

ツグナラの新たなチャレンジは、地域経済の活性化を図る上で非常に重要な取り組みとなることでしょう。今後も注目が集まることでしょう。