ロンドンの木造オフィス
2025-05-09 10:33:34

住友林業が環境配慮型木造オフィスをロンドンにオープン

住友林業、ロンドンに環境に配慮した木造オフィスを竣工



住友林業株式会社は、2023年5月8日に英国ロンドンで木造の6階建てオフィスの竣工を迎え、このプロジェクトの完成を祝うセレモニーを現地で開催しました。この新しいオフィスは、環境配慮を主眼に置き、大幅なCO2排出削減を実現しています。本稿では、ロンドンにおけるこの斬新な取り組みの詳細をお届けします。

プロジェクトの概要



本オフィスは、住友林業と英不動産開発会社のBywater Propertiesとの合弁会社Paradise 11 Limitedによって開発されたもので、ロンドンでは最大規模の木造オフィスとなります。日本企業の技術力を生かしながら、グローバルに拡大する環境配慮型の不動産開発への新たな一歩となります。

プロジェクトは、資材調達から建設完了までの過程でCO2排出量を大幅に削減することに専念しています。ソフトウェア「One Click LCA」を活用した結果、オフィスの床面積1㎡あたりのアップフロントカーボンが413kgCO2eに抑制され、ロンドンの新築オフィスに定められた基準に対し約60%の削減を達成しました。さらに、木造であることから、全体で約1,900トンのCO2を固定することが可能となりました。

先進技術の導入



オフィスビルでは、外壁の高遮熱性能や屋上に設置された太陽光発電設備を用いて、利用時に発生する「オペレーショナルカーボン」を削減しています。この建物はエネルギー効率を示す「EPCレート」で最高評価のAを獲得し、スマートビルディング認証の「WIRED SCORE」でもプラチナ評価を取得。また、環境認証「BREEAM」ではエクセレント、健康配慮型オフィス認証の「WELL」ではゴールドを取得する見込みです。

サーキュラーエコノミーへの取り組み



この新オフィスに使用される約2,300m³の木材の80%は、建物解体後も再利用可能な設計となっており、サーキュラーエコノミーを実現します。このため、資源の循環を最大化し、CO2の固定を長期にわたって維持することが期待されます。住友林業は、木材の利活用と環境への配慮を両立させることで、持続可能な社会へ貢献していきます。

市場背景と今後の展望



英国政府は、2050年までに温室効果ガス排出量をカーボンニュートラルにする目標を掲げています。この目標達成のためには、オペレーショナルカーボンの削減が不可欠です。2023年時点で、環境性能基準を満たしたオフィスはロンドンでわずか2割程度しか存在せず、今後の需要拡大が見込まれています。その中で、住友林業の新オフィスは、そのニーズに応える重要な役割を果たすことが期待されています。

セレモニーの模様



竣工セレモニーには、開発関係者や行政、マスコミを含む約70名が参加。参加者たちは、祝辞やテープカットの後、オフィス内を見学し、ロンドンにおける環境配慮型ビルへの関心の高さを実感しました。この新しい木造オフィスは、地域のランドマークとなり、快適な職場環境を提供します。

住友林業は今後も、木を軸にした事業をグローバルに推進し、持続可能な社会に向けて脱炭素の取り組みを加速させていく予定です。


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会社情報

会社名
住友林業株式会社
住所
東京都千代田区大手町経団連会館8階
電話番号
03-3214-2270

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