普段の買い物に関する意識調査から見える生活者の心境
2025年7月、株式会社クロス・マーケティングは「買い物・ショッピングに関する実態・意識調査」を実施しました。この調査は全国の男女3,000名を対象に行われ、生活者の意識やライフスタイルの変化を捉えることを目指しています。このレポートでは、買い物に対する考え方、普段の店舗利用状況、値上げに対する反応などが詳しく検討されています。
買い物に対する考え方
調査結果では、買い物に対する考え方を4つの段階で評価しました。最も強く共感を得た項目には「自分で自由に選べる店舗が好き」という意見や「計画的に買い物をする」という態度が挙げられました。また、「自分が気に入った商品ならウエブレビューを参考にして選ぶ」という傾向も見受けられ、特に若年層に顕著でした。
店舗選定と利用状況
また、調査では利用頻度の高い店舗としてスーパーマーケットやコンビニエンスストアが挙げられました。最寄りの店舗までの徒歩時間については、33%が「10分以内」と回答しており、生活圏内に食料品を取り扱う店舗が多いことが伺えます。特に18~29歳の層は、他の年代に比べ「徒歩での移動」が多い傾向にありました。
値上げに対する反応
最近の物価上昇に対する消費者の反応についても触れられています。お米や野菜、肉、魚といった生活必需品については「高くても仕方ない」と思いつつ購入を続ける意識が見られました。一方で、飲み物や家庭用品などでは「高すぎると代替品に切り替える」という意見が多く、商品によって対処が分かれていることが確認されました。
主な移動手段とその影響
今回の調査では「自家用車」が普段の移動手段として47%を占め、その次が「徒歩」で31%でした。年齢層による違いもあり、50代以上は自家用車の利用が多い一方、若年層ほど徒歩の選択が多い傾向にあります。
困りごとの声
また、買い物に関する困りごとも明らかになりました。高齢者層からは、運転ができなくなることに対する不安や、まとめ買いや重い商品を持つことの難しさが挙げられました。さらに、ベビーカーの利用者からは通路の狭さや、駐車場の混雑に関する不満も寄せられています。
まとめ
この調査結果から、消費者の買い物行動が環境や社会の影響を受けていることが見て取れます。特に、生活必需品への意識が強い一方で、物価上昇や生活の便利さを求める動きは今後も続くと予想されます。日々の生活をどのように便利にするか、これからの市場の動向に注目です。
なお、調査の詳細や報告書は株式会社クロス・マーケティングの公式ウェブサイトからも閲覧できます。興味のある方はぜひご確認ください。