伊藤忠グループとLAB021が提携し、Vessellinkソリューション採用
伊藤忠グループの一員として船舶管理を行うIMECS Co., Ltd.(以下IMECS)は、2026年4月23日に東京で開催されたSEA JAPAN 2026の会期中、韓国の海事データソリューション企業LAB021 Co., Ltd.(以下LAB021)が開発した船舶データ管理ソリューション「Vessellink」を正式に採用することを発表しました。この決定は両社の間での調印式によって確認されました。
Vessellinkの導入過程
IMECSとLAB021の協議は、2025年に開催された海事業界向けPRエージェンシー「Star Marine PR」の紹介を通じてスタートしました。その後、技術面及び運用面での複数回にわたる検証を経て、VessellinkがIMECSのニーズに合致することが確認されました。実際の運航環境での検証として、IMECSは2025年9月に中国で建造中のばら積み貨物船にVessellinkの「VL-Pro」を搭載し、約3か月間にも及ぶ実船デモが行われました。この結果、IMECSは2025年12月にVessellinkを新造船に向けて本格導入することを決定しました。
Vessellinkの機能と利点
Vessellinkの「VL-Enterprise」は、2026年4月1日に就航した「KARI OLDENDORFF」への導入が行われ、その運用は次のような機能を通じて支援されています:
- - リアルタイム監視: 燃料消費、主機の負荷、航海データなど、運航に欠かせない主要パラメータのリアルタイム監視を実現。
- - 統合クラウドダッシュボード: 陸上側からもアクセス可能なダッシュボードにより、船隊全体の運航状態を視覚的に把握。
- - 規制対応の自動化: CIIやEU MRV要件に基づいたレポーティング機能を自動化し、船隊管理の効率化を図ります。
IMECSの船舶部部長、原田久氏は「Vessellinkは当社の運用要件にしっかりと適合していることが確認できた」と語り、システムの信頼性とLAB021からのサポート体制を高く評価しています。
大きな期待と今後の展望
LAB021のCOOであるマイケル・カン氏は、この契約が伊藤忠グループとのパートナーシップの下で成し遂げられたものとして、Vessellinkの国際展開における重要なマイルストーンであると述べています。本契約はLAB021のシンガポール法人であるVessellink Pte. Ltd.にとって、初の海外正式契約となることからも、その重要性が伺えます。両社は今後も持続的なフィードバックと実証を重ね、技術の精度を高める努力を続けていく考えです。
Vessellinkは、既に35社以上の海運会社の700隻を超える船舶に導入されており、運航効率向上や規制遵守の面で寄与してきました。イノベーションを取り入れたこの先進的なデータ管理ソリューションが、今後の国際海運市場でどのように展開されるか、大いに期待されます。
会社概要
IMECS Co., Ltd.
- - 設立: 1987年
- - 所在地: 東京、日本
- - 代表者: 中舛賢
- - 事業内容: 船舶管理、新造船及び修繕船の監督
- - ウェブサイト: imecs.co.jp
LAB021 Co., Ltd.