松坂屋名古屋店での最新AIスピーカー案内実証実験が始動！

松坂屋名古屋店でのAIスピーカーによる店舗案内

松坂屋名古屋店では、国内初となるアナウンサー音声を利用したAIスピーカーの店舗案内サービスが始まりました。この取り組みは、株式会社オトナル、株式会社大丸松坂屋百貨店、名古屋大学の研究チームの協力によって実施され、テクノロジーを活用して従来の受付サービスを進化させることを目指しています。

目的と背景

このプロジェクトの主な目的は、店舗に訪れるお客様の待ち時間を短縮し、スムーズなサービス提供を実現することです。特に、繁忙時間帯に受付で長い時間待たされることは、顧客満足度を下げる要因となります。AIスピーカーの導入により、必要情報を迅速に提供し、店舗が持つリソースを最適化することが期待されています。

AIスピーカーの設置と機能

具体的には、本館東入口そばのインフォメーションカウンターにAIスピーカーが設置され、さまざまな店舗や商品に関する情報を提供します。お客様が尋ねたい店舗名や商品名をAIスピーカーに話しかけると、プロアナウンサーによる音声で素早く応答し、さらにビジュアル情報もモニター上に表示されます。これにより、聴覚だけでなく視覚的にも情報を得ることが可能です。

特に注目すべきは、使用されている音声です。従来の機械音声ではなく、元北陸放送アナウンサーの室照美さんの滑らかで聴き取りやすい声が、サービスの質を向上させています。この取り組みは、音声によるユーザビリティを重視した新しいサービスの形を提案するものです。

音声認識技術の進化

さらに、オトナルは「Voice Recognition Tuning（V.R.T.）機構」という独自の音声認識技術を導入しています。この技術は、固有名詞や同義語を高精度で認識できることに特化しており、顧客の指示を正確に理解するための進化を遂げました。これにより、AIスピーカーは質問に対して適切で迅速な応答を可能にし、顧客体験を向上させます。

今後の展望

今後、日本のAIスピーカー市場は拡大が見込まれており、2022年には150億円に達するとも予想されています。そのため、オトナルは音声UIとAIスピーカーを活用した新サービスの開発を続けています。業界のニーズに応じた高いユーザビリティを追求し、既存のマーケティング支援と連携させながら、より良いコミュニケーション体験を提供していく方針です。