新潟市で開催されたデートDV防止セミナーから学ぶ、安心な人間関係の築き方

新潟市で開催されたデートDV防止セミナー

2025年7月24日、新潟市にてへNPO法人女のスペースと連携し、アップルスポーツカレッジ（ASC）が主催する「デートDV防止セミナー」が実施されました。このセミナーには、全学生約300名が参加し、デートDVという問題について深い学びを得る機会となりました。

デートDVとは

デートDV（デート・ドメスティック・バイオレンス）とは、交際している相手間での暴力を指します。これには身体的な暴力はもちろん、言葉や態度での精神的暴力、相手の行動を制限する行為が含まれます。デートDVは、男女を問わず、また同性カップルにも発生することがあるなど、非常に多様な形を取ります。具体的には、殴る・蹴るといった行為に加え、感情的に傷つけたり、経済的な面での制約、さらには性的な暴力が含まれることもあります。

新潟市での現状

新潟市の調査によると、約6人に1人の女性がデートDVを経験していることが明らかとなりましたが、その中の多くの被害者は相談を行っていないという事実も浮き彫りになっています。この背景には「ジェンダー・バイアス」と呼ばれる無意識の固定概念が影響を及ぼしているとされ、男女間における役割についての偏見が依然存在していることが指摘されています。

デートDVサイクルの理解

セミナーではデートDVの特徴として「デートDVサイクル」についても紹介されました。このサイクルは、
1. 暴力の後に相手が優しさを見せ、謝罪する
2. 再びその優しさに期待を寄せる
3. 再度厳しくなることで暴力が繰り返される
という一連の流れを指します。このサイクルに陥ると、被害者は逃げ出す機会や意欲を失ってしまうことが多いのです。

良好な関係の構築

セミナーでは、デートDVを防ぐために重要な関係の築き方についても教示されました。大切なのは、相手を尊重し、共感することです。具体的には:

- 尊重：相手の価値観を受け入れ、自分の意見を押し付けないこと
- 共感：相手の気持ちを理解し、受け止めること
- 自己決定：相手の選択を尊重し、自由を奪わないこと

愛とは束縛することではなく、互いに大切にし合える関係を築くことが本質であると強調されました。

学生への影響

アップルスポーツカレッジでは、学生が心身ともに健康で、互いを尊重し合う人間関係を築くことが重要であると考えています。このセミナーを通じて、暴力に対する認識を深めることができ、加害者にも被害者にもならないための意識を育む良い機会となりました。
今後も新潟市やNPO法人女のスペースとの連携を深め、教育の場を提供し続けることを目指しています。