株式会社aba、TAKANAWA PITCHでの2賞受賞
2023年、株式会社aba(代表取締役CEO:宇井吉美)は、スタートアップ向けピッチコンテスト「TAKANAWA PITCH」にて、「TAKANAWA FUND賞」および「PHD Lab.賞」の2つの賞を受賞しました。これは、地球益を実現することを目指した事業アイデアを広く募集し、優れた技術やサービスを持つスタートアップを選出するもので、150社以上の競争から選ばれたファイナリストの中での栄光です。
TAKA PITCHの概要
「TAKANAWA PITCH」は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が主催し、「GATEWAY Tech TAKANAWA 2025」の一環として行われました。環境、モビリティ、ヘルスケアの3大テーマに基づいて、社会的課題解決に寄与するスタートアップが参加し、最終的には9社がそのアイデアをプレゼンテーションしました。
受賞内容について
この賞は、高輪地球益ファンドによる出資検討が付与されるもので、2024年12月にJR東日本とグローバル・ブレイン株式会社が共同設立するファンドからの支援を期待できます。
プラネタリーヘルスの創出を目指す協創プロジェクト「Planetary Health Design Laboratory」に関連しており、東京大学の研究者からのアドバイスを受けられる特典が用意されています。
介護技術への影響
今回の受賞は、排泄ケアという重要な課題に対するabaの革新技術による取り組みが評価された結果です。具体的には、介護領域における「排泄ケア」に対して、abaが開発した製品が注目されました。
Helppad2(ヘルプパッド2)とは
「ヘルプパッド2」は、介護の現場での負担軽減を目的に設計された施設向けの排泄センサーです。最大の特徴は、ベッドに敷かれたシートが排泄のにおいを感知し、介護者におむつ交換のタイミングを通知する機能です。これにより、利用者の排泄リズムに応じた適切なおむつ交換が可能となり、長時間の排泄物との接触を避けることができます。
この商品は、全国30以上の都道府県の特別養護老人ホームなど、数多くの介護施設に既に導入されており、累計出荷台数は1,000台を超えています。
事業の背景
ヘルプパッドの開発には、創業者である宇井氏の個人的な背景があります。彼の祖母がうつ病に苦しんでいた経験を通じて、介護する人々の負担を減らしたいという思いが生まれました。大学で介護施設に実習に行った際には、現場での「おむつを開けずに中を見たい」というニーズに触れ、自らの研究開発の道へと進むきっかけとなったのです。
今後の展望
今後、株式会社abaは、さらなる技術開発とサービスの拡充に向けて邁進し、より良い未来の社会を実現するための取り組みを続けていきます。介護を支援するロボット技術やサービスのさらなる進化を期待したいところです。
企業情報
- - 会社名: 株式会社aba
- - 代表者: 宇井吉美
- - 所在地: 千葉県八千代市大和田新田1054-200
- - 設立: 2011年10月7日
- - 資本金: 5,842万円
- - 事業内容: 医療・介護・福祉分野を対象としたロボティクス技術の研究開発及びサービス
- - URL: aba公式サイト