貝印から新たに誕生したデザイン賞受賞製品の魅力とは
グローバル刃物メーカーとして知られる貝印株式会社が、3024年度グッドデザイン賞を受賞した製品を発表しました。受賞したのは「miness うで‧あし用カミソリ」、「生クリッチ®」そして「SELECT100 グレーター」の3つです。これらの製品には、デザインに対する独自のアプローチと、顧客のニーズを的確に捉えた工夫が詰まっています。
1. miness うで‧あし用カミソリの新しい設計
「miness うで‧あし用カミソリ」は、替え刃式のカミソリで、特にうでとあしのムダ毛処理を目的としています。このカミソリは、独自の“シームレスフィッティングシステム®”を採用しており、優しい肌あたりと滑らかな剃り心地を実現します。左右どちらの手でも使いやすい操作性の高いハンドルは、手のひらにフィットし、自由な持ち方が可能です。
デザイン担当の門倉麻以氏は、このカミソリの開発背景について、「手に取りやすさと清潔感を重視しました。このカミソリによって、敏感肌の方にも安心して使っていただけるようになりました」と語ります。具体的には、肌の凹凸に合わせて左右に動くヘッドの仕組みや、刃部が床に接しない衛生的な構造が評価されています。
2. 生クリームが簡単に泡立つ「生クリッチ®」
次に紹介するのは「生クリッチ®」です。この製品は、自動で生クリームを泡立てることができるホイッパーです。ボタン一つで操作が簡単で、泡立て具合も自動で調整されます。設計には、クリームが周囲に飛び散らない工夫が凝らされており、USB-C充電式で持ち運びにも便利です。
デザインを担当した大塚淳氏は、「料理が楽しくなる道具としての存在感を意識しました。コンパクトで清潔感あふれるデザインを実現できたことに満足しています」と述べています。この製品は、日常の調理をより楽しく、かつ手軽にしてくれるアイテムです。
3. SELECT100 グレーターの多目的デザイン
最後にご紹介するのは「SELECT100 グレーター」です。この製品は、ハードチーズや柑橘だけでなく、生姜やにんにくなどの食材もおろせるコンパクトなサイズが特長です。使いやすさだけでなく、食洗機にも対応しており、お手入れも楽々です。
デザイン担当の日向紘平氏は、「無駄のないデザインを追求しました。食材をスムーズにおろすだけでなく、残った食材を無駄なく集められるヘラ形状を考案しました」と語っています。このように、使い勝手を考慮したデザインが高く評価され、受賞へと繋がりました。
4. グッドデザイン賞展の開催
特に注目されるのは、「SELECT100 グレーター」が審査委員の「私の選んだ一品」に選出されたことです。10月16日から29日まで、東京・丸の内のGOOD DESIGN Marunouchiにて展示されます。この機会に、貝印の優れたデザインを間近で体験できるチャンスです。
5. 貝印の今後の展望
貝印株式会社は、1908年に岐阜県関市に創業し、刃物を中心に多様な商品を展開しています。今後も、生活に密着した製品のデザインおよび品質の向上を目指し、新たな挑戦を続けていくことでしょう。今後も注目すべきメーカーとして、その動向から目が離せません。
これらの受賞製品は、それぞれの機能性とデザインの融合が見事に表現されています。貝印が今後どのような新製品を世に送り出すのか、ますます期待が高まります。