Kong API管理プラットフォーム、さくらのクラウドに導入
API及びAIコネクティビティ技術のリーダーであるKong株式会社が、さくらインターネット株式会社が提供するパブリッククラウド「さくらのクラウド」に、革新的なAPI管理プラットフォームを導入したことを発表しました。この導入により、国内のデータ管理を重視する企業に対し、より安全で柔軟なクラウド基盤が提供されることになります。
背景
近年、生成AIやデータ活用の幅が広がっている中で、国内企業ではデータの安全な管理・活用に対するニーズが急増しています。これに対応するためには、高度なAPI管理機能が不可欠です。さくらインターネットは、そのニーズに応えるべく、KongのAPI管理プラットフォームを採用し、さくらのクラウドのAPI機能の強化を図っています。
Kongの選定理由
さくらインターネットがKongを選定した主な理由として、以下のポイントがあります。
1.
迅速な機能実装
プラグインを活用し、OIDC認証やBasic認証、流量制限といった高度なAPI管理機能を短期間で実装可能です。これにより、高セキュリティ・可用性要件対応の迅速化が実現されました。
2.
高安定性とエンタープライズ品質
実運用で確認された高い安定性が特徴で、商用版による長期的サポート体制も確保されています。障害の原因となるKongに起因する問題が非常に少ないことが評価されています。
3.
マルチテナント管理の適合性
Workspace機能を活用し、テナント毎のリソース分離や運用管理が効率化されます。この運用により、クラウドサービス事業者としての柔軟性が向上します。
4.
国内クラウド基盤への柔軟な統合
KongのAPI管理プラットフォームは、VMやコンテナ環境など、特定のクラウドに依存せずに動作します。これにより、国内データセンターでのデータ主権重視の顧客にも対応可能です。
導入による効果
KongのAPI Gatewayサービス基盤としての統合により、以下の効果が期待されています。
実運用での安定稼働を実現し、インフラ品質の向上に寄与します。
利用者に対してはKongの管理画面を直接提供せず、さくらインターネットのコントロールパネルを介してAPI管理を行えます。これにより、メトリクスや利用状況の一元化も可能となります。
API管理の負担を軽減することで、開発チームはユーザー体験の向上やサービス拡充により多くのリソースを振り向けることができるようになります。
国内クラウド基盤でのAPI認証やアクセス制御、流量制御を一元管理できるため、データ主権を重視する企業にとって安全かつ柔軟なシステム間連携が可能になります。
今後の展望
Kongは今後も日本企業に対し、安全かつ柔軟なAPI管理環境の提供を続けていく考えです。特に、生成AIやAIエージェントの活用が進む中、企業にはデータ、業務システム、AIをリアルタイムに接続する「AI Connectivity」の基盤が求められています。Kongは、API管理技術とAI Gatewayの専門知識を活かして、さくらインターネットの国産クラウド基盤の強化に尽力します。
導入に対するコメント
さくらインターネットの執行役員、横田真俊氏は次のように述べています。「KongのAPI管理プラットフォームを採用できたことを嬉しく思います。本導入により、安定性と柔軟な拡張性が実現し、高品質なクラウドサービスを提供できるようになります。」
一方、Kongの代表取締役社長、有泉大樹氏も「さくらインターネット様に私たちのAPI管理基盤を採用いただくことができ、大変嬉しく思います。データ主権を重視する企業に対して、安全なデータ活用を推進していきます」と述べています。
新時代のデジタルインフラとして、Kongとさくらインターネットは、より高度なデータ管理の実現を目指して共同で取り組んでいくことでしょう。