アイリスオーヤマ、食品事業拡大!鳥栖工場稼働で売上1,000億円目指す
家電量販店でお馴染みのアイリスオーヤマが、食品事業を本格的に強化する。佐賀県鳥栖市にある鳥栖工場で、パックごはんと炭酸水の生産を新たに開始したのだ。
鳥栖工場は、西日本における食品の生産・物流拠点として、さらにはASEANを含むアジア圏への輸出拠点としての役割を担う。アイリスオーヤマは、2013年に東日本大震災の被災地支援と農業復興を目的に精米事業に参入、その後、パックごはんや飲料水事業へと事業を拡大してきた。
今回の鳥栖工場稼働により、パックごはんの生産能力は、既存の角田工場(宮城県角田市)と合わせて日産約140万食にまで拡大する。炭酸水は、国内3工場で計4ライン体制となり、1時間当たりの生産能力は約9万4,000本。さらに増設も計画されている。
日本の食品輸出額は近年伸長しており、パックごはんや清涼飲料水も海外で高い需要を獲得している。アイリスオーヤマは、鳥栖工場を輸出拠点とし、2030年にはパックごはんと飲料水の輸出額をそれぞれ30億円と50億円にまで引き上げる目標を掲げている。
鳥栖工場では、炭酸水の新ブランド「CRYSTAL SPARK(クリスタルスパーク)」も生産開始。ネーミングから爽快な炭酸の味わいをイメージさせる、新ブランドとして期待が高まっている。
アイリスオーヤマは、今後も国内7拠点の食品工場の生産設備を増強し、さらなる生産拠点の増設も視野に入れている。2030年には食品事業で売上1,000億円、うち輸出額100億円を目指し、更なる事業拡大を図る計画だ。
アイリスオーヤマの食品事業、今後の展望
アイリスオーヤマは、家電製品だけでなく、食品事業でも着実に成長を遂げている。今回の鳥栖工場稼働は、同社の食品事業拡大戦略における重要な一歩となるだろう。今後の展開に注目したい。