ハノイの新たな象徴に期待されるクラスA複合オフィスビル
株式会社サンケイビルが、ベトナム・ハノイのスターレイクにおいて新たなクラスA複合オフィスビルの開発に参画することが発表されました。このプロジェクトは、鹿島建設株式会社と現地のデベロッパーIndochina Capital社との合弁会社であるIndochina Kajima Development社が推進しており、ハノイの中心地に新しいビジネスの拠点を提供します。
スターレイクの概要とプロジェクトの意義
スターレイクは約186ヘクタールにわたる大規模な都市再開発エリアで、韓国のDaewoo Engineering & Construction社がマスターデベロッパーを務めています。この地域には、今後政府機関や外国大使館、高島屋の出店などが計画されており、将来的にはハノイのCBD(中央ビジネス地区)としての役割が期待されています。
新しいビル「Parc Hanoi(仮称)」は、地上23階、地下2階建てで、延床面積は81,027㎡にも及びます。最新の交通インフラに近接し、主幹道路からも簡単にアクセスできるため、利用者にとって非常に利便性の高い立地です。また、ハノイ都市鉄道の新しい駅が近くに計画されていることも、今後の利用者数を大きく支える要因となるでしょう。
サステナブルなオフィスビルの設計
本ビルは、環境に配慮した次世代型オフィスビルとして設計されており、LEED GOLD PRECERTIFICATIONの取得が予定されています。加えて、健康を重視したWELL認証の取得も視野に入れているため、多くの企業にとって快適でありながら効率的な労働環境を提供することができます。
また、オフィスの需要が高まるハノイにおいて、質の高い商業空間を提供することが求められています。こうした市場のニーズに応えるため、サンケイビルは2025年4月からのプロジェクト参画を決定しました。2027年3月の竣工を目指して現地パートナーとともに着実にプロジェクトを進めていきます。
ベトナムにおける経済成長とビジネス環境の変化
ベトナムは近年、経済成長が著しく、特に外資系企業の進出が加速しています。ハノイでも、グローバルな企業のオフィス需要が急増しており、質の高いビジネス環境の提供が急務となっています。そのため、スターレイクでのクラスAオフィスビル開発は、地域のビジネスインフラを更に充実させる重要なステップです。
今後スターレイクにおけるオフィスビルの新設に伴い、302,000㎡超のオフィススペースが2027年までに供給される予定で、そのうち約80%がスターレイク街区に集中することから、新たなオフィスの中心地として注目されています。
このように、新しい「Parc Hanoi」が実現すると、スターレイクはハノイのビジネスの中心として確固たる地位を築くことになるでしょう。そして、都心部での利便性の高いビジネス環境の提供が、さらなる経済効果を生むことが期待されます。今後の展開に注目が集まります。