農業ビジネスへの進出
2018-03-13 11:30:08

三菱地所が新たに農業ビジネスへ進出、合弁会社「株式会社メックアグリ」設立

三菱地所が農業ビジネスに新たな一歩



三菱地所は、農業ビジネスの分野へ進出するため、合弁会社「株式会社メックアグリ」を設立しました。これにより、同社は東京・丸の内での街づくりをはじめとする多様なプロジェクトに加え、食を通じた地域の活性化を図ることを目指します。これは、ただの不動産開発にとどまらず、持続可能な農業を通じた新しい価値を創造しようとする意欲の表れです。

農業ビジネスの具体的な取り組み



メックアグリ社は、自社が開発した高密度微生物有機培土「オスミックソイル」と、太陽光を利用した環境制御ハウス「オスミックハウス」を駆使し、高糖度のミニトマト「オスミックトマト」を生産します。このトマトの栽培方法は、化学肥料を一切使用せず、有機肥料のみを用いるため、自然の旨味を最大限に引き出すことが可能です。

さらに、オスミックトマトは一粒一粒丁寧に光センサーで糖度を計測し、選別することで、高い糖度が保証されるブランド野菜となっています。これにより、大手量販店や飲食店、インターネットショップなどでの販売が広がることが期待されています。

最新設備による持続可能な農業



新会社メックアグリ社は、技術革新を目指すため、千葉県千葉市において高機能な太陽光利用型環境制御ハウスを設置します。このハウスは、ヒートポンプや気化熱による冷却装置を備えており、年間を通じて安定した高糖度ミニトマトの生産が見込まれています。工事は3月から着手し、6月にはトマトの定植を行う予定です。

会社概要と今後の展開



株式会社メックアグリは、千葉県千葉市緑区に位置し、農産物の生産及び販売に力を入れています。主体となる三菱地所の出資比率は90%で、残りの10%は株式会社オーガニックソイルが占めています。資本金は4億円となっており、2018年1月23日に設立されました。

また、メックアグリ社は公式ウェブサイトも開設しており、オスミックトマトに関する情報やプロモーション活動を積極的に発信しています。このサイトは、農業の透明性を高めると同時に、消費者との対話の場にもなっています。

株式会社オーガニックソイルの役割



農業ビジネスの実現には、パートナー企業である株式会社オーガニックソイルの協力も欠かせません。この会社は、温室ハウスプラントや有機肥料の製造・販売などを行っており、農業ビジネス全体のコンサルタントとしても機能しています。東京都を拠点とし、25名の従業員が活躍する同社は、持続可能な農業を推進するための重要な役割を担っています。

結論



三菱地所が農業ビジネスという新たな地盤に足を踏み入れたことは、地域社会への貢献だけでなく、持続可能な農業のモデルケースを生み出すきっかけとなりそうです。オスミックトマトを通じて、より良い食環境を築くこの取り組みが、今後どのように展開していくのか注目です。

会社情報

会社名
株式会社オーガニックソイル
住所
東京都中央区日本橋兜町20-5八千代ビル9F
電話番号

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