医療データの利活用を促進する動画製作の取り組みを紹介

健康医療データの利活用を広める新たな試み

株式会社Ｊストリームが、日本製薬工業協会（製薬協）の業務委託を受け、健康医療データ（RWD）の理解を深めるための啓発動画を制作しました。この取り組みは、患者や市民、医療従事者に向けて、その意義や役立ち方を分かりやすく伝えることを目的としています。

健康医療データ(RWD)とは？

健康医療データとは、日常生活や健康診断、介護において得られるデータや病院や医療機関で記録されるデータのことを指します。これを活用することで、質の高い医療の提供や新しい治療法・薬の開発が期待されています。近年、IT技術の進展により、リアルワールドデータの有効活用が進む中、個人情報保護法や改正次世代医療基盤法など、利用環境の整備も進んでいます。

動画制作の背景

製薬協は、医薬品評価委員会内に「医療情報データベース活用促進タスクフォース」を設置し、健康医療データの利用促進活動を行っています。とはいえ、一般の人々にとってその価値や利用方法に関する理解はまだ十分ではありません。今回の動画制作は、こうした課題に応えるもので、特に一般の視聴者に向けて健康医療データの必要性を伝えています。

動画の概要

制作された動画は、Simpleで親しみやすい内容とし、Short版（45秒）とLong版（3分27秒）で構成されています。

- Short版: 短時間で健康医療データの活用法を紹介。
- Long版: アニメーションを用い、データ利用の重要性について詳しく解説します。

この動画は製薬協のウェブサイトで視聴およびダウンロードが可能です。

動画リンクはこちら

今後の展望

この両方の動画を通して、健康医療データの生成から製薬企業での利用までの流れを明確に示し、利用の未来像について丁寧に伝えます。その実現には、患者団体や医療従事者、一般国民の理解と賛同が不可欠です。製薬協は、SNSやウェブサイトを通じてこのメッセージを広め、今まで無関心だった方々にもアプローチを図っていく予定です。