RADWIMPSとAdobeのコラボがClio Musicで受賞した新プロジェクト

RADWIMPSとAdobeが生み出したリリックアートプロジェクト

RADWIMPSとAdobe Photoshopのコラボが、音楽界に新たな風を吹き込んだ。最近、このプロジェクトが国際的な広告賞であるClio Awardsの音楽部門において、Silver Awardを受賞した。この受賞は、両者の創造性とイノベーションの証である。

Clio Awardsとは

Clio Awardsは、「カンヌライオンズ」や「The One Show」と並ぶ、広告・デザイン・コミュニケーションにおける三大賞のひとつ。特にClio Musicは、音楽を通じてブランドと消費者とのつながりを評価することを目的に設立された。音楽マーケティングやアーティストのセルフプロモーションに関する作品が特に注目されている。

プロジェクトの内容

受賞したプロジェクトは、RADWIMPSの新曲『大団円 feat. ZORN』に基づいている。この曲はJリーグ30周年ソングとしても知られており、ファンがAdobe Photoshopを使用してアート作品を制作し、それらを繋ぎ合わせてリリックビデオを生み出すというユニークな取り組みだった。

実際には、X（旧Twitter）に投稿されたリリックアートの中から選ばれた作品をつなぎ合わせ、RADWIMPSの公式アカウントで公開された。ビデオは、アート作品が展示された空間に3Dマッピングを施し、観る角度によって異なるビジュアルを楽しむことができるよう工夫されている。このプロジェクトはAdobeのブランド理念「Creativity for All」を具現化し、アーティストや音楽ファン、クリエイターが一体となってひとつの作品を形成した例となった。

参加の敷居を下げる工夫

さらに、彼らはデザイン経験がない人でも気軽に参加できるよう、60点以上の背景画像素材を提供するエントリーキットや、Photoshopを用いたリリックアート制作のチュートリアル動画、具体的な作例なども提供した。これにより、多くの人々がこのプロジェクトに参加し、自らの創造性を発揮できる場を提供した。

プロジェクトを手掛けたチーム

この革新的なプロジェクトを企画・制作したのは、「猿人｜ENJIN TOKYO」である。代表の西川聖一をはじめ、Creative Directorの野村志郎、Art Directorの川田拓人、Producerの千葉大輔と大友景祐がこのプロジェクトを実現させた。2012年に設立された猿人｜ENJIN TOKYOは、マーケティングとコミュニケーションの新たな形を模索し続けている。

これからの展望

RADWIMPSとAdobeのコラボレーションは、今後の音楽やアートにおけるさらなる革新を期待させる。創造性が交わることで、新しい表現方法やファンとのつながりが生まれる可能性が広がっている。これからのプロジェクトにも大いに注目したい。

公式リリックビデオはこちらで視聴できる。詳細についてはこちらのリンクをチェックしてほしい。