子育て支援を社会全体で進める新ビジョン『子育てこそ、みんなで。』を発表

子育て支援を社会全体で進める新ビジョン

認定NPO法人ノーベルは、設立15周年を迎え、2025年6月4日に新たなビジョン『子育てこそ、みんなで。』を発表しました。このビジョンは、家庭の負担を軽減し、地域や社会全体で子育てを支えていくことを目指しています。これにより、誰もが自信を持って子どもを産み育てることができる社会の実現を図っています。

新たなビジョン・ミッション・バリューの意義

ビジョンのテーマ

ノーベルの新しいビジョンは「子育てこそ、みんなで。」というもので、これは共に支え合い、共に楽しむ日常を目指すものです。家族だけでなく、地域全体で子育てをサポートし、助け合う文化を築くことで、子育てが当たり前のものとして認識されるようになります。

ミッションの具体化

ノーベルは新しいミッションを通じて、子育てレンジャーという概念を提唱しています。これは、子育て家庭の常にそばにいて、必要なサポートを提供する存在を指します。具体的には、地域の支援者や専門家と連携し、支援の手を広げ、家庭のリアルなニーズに寄り添うことを目指します。行政や民間のサービスとも連携し、家庭に合ったサポートを提供していきます。

バリューの重要性

ノーベルは「当事者と共に創り、前進し続ける」ことを大切にしています。子育てにおいては、当事者の声を反映させ、共に成長していくことが不可欠です。これにより、子育て支援の新たなモデルを築くことが可能になります。

代表のコメントから紐解くビジョンの背景

長谷代表は、設立以来の15年を振り返り、子育て家庭を取り巻く環境の変化を実感し、「希望をもって子どもを産み育てられる社会とは何か」を問い直してきたと述べています。調査を通じて、世代間で「当たり前」の感じ方に違いがあることを感じ取り、それに伴い、価値観を更新し新たな時代の子育てにふさわしい社会像を描く必要性を強く認識しました。

ビジョンマップの描写

ビジョンマップでは、ノーベルが目指す未来を視覚的に示しています。家族や地域の人々が連携し、子育てを支え合う様子が描かれています。特に「おいでやベース」という未来の拠点は、保育の担い手が育つだけでなく、地域全体が集まり情報交換を行える居場所として期待されています。

社会に求められる変化

現状では依然として「子育ては母親の仕事」という価値観が根強く残っている中、ノーベルは15年以上にわたり、訪問型病児保育や「子育て家族のまるごとサポート」の事業を実施し、改革の方向性を探求してきました。多くの家庭が「子どもを産み育てやすい国だと思わない」と感じている現実を踏まえ、今後さらに一歩踏み出すべく、社会全体で助け合う仕組みを確立する必要があります。

今後について

ノーベルは今後、掲げたミッションを実行に移し、子育て家庭が助け合える社会を実現するための支援の仕組みを強化していきます。今年の夏には、「子育て家族のまるごとサポート」の正式リリースが予定されており、さらなる活動の広がりが期待されています。ノーベルはこれからも挑戦を続け、希望あふれる子育て社会の実現を目指します。