市川三郷町での大塚にんじん直売会
2022年12月10日と11日、山梨県市川三郷町では「大塚にんじん直売会」が実施されます。このイベントは、大塚地区で育まれた自慢のブランド人参「大塚にんじん」と、その仲間である「大塚ごぼう」をお得に購入できる貴重な機会となっています。
新型コロナウイルス感染症の影響で、例年開催されている「大塚にんじん収穫祭」は中止となりました。しかし、地域住民やファンからの要望に応え、今回の直売会が実施されることに。来場者は、新鮮で美味しい大塚にんじんやごぼうを直接購入できるほか、その背後にあるストーリーや土壌の特異性についても学ぶことができる場となっています。
大塚にんじんとは?
大塚にんじんは、のっぷいの土で育った特別なにんじんです。この土壌は、特徴的な黒ボク土によって、栄養豊富で水はけが良く、味わい深い野菜を育むのに最適な環境を提供します。長さが特徴のこのにんじんは、甘みと香りが抜群で、料理にも様々な形で活用可能です。収穫祭では、味わい分析も行われ、来場者はその魅力を実際に感じることができます。
直売会の基本情報
- - 日時: 2022年12月10日(土)、11日(日) 9:30~17:00(雨天決行、荒天時は中止)
- - 場所: みたまの湯のっぷい農産物直売所(市川三郷町大塚2608番地)
直売会では、大塚にんじん(価格:1袋2kg以上1,200円)や、大塚ごぼう(価格:1袋1kg以上700円)を購入可能です。また、感染症対策が続いているため、来場者には最新の情報を町のHPで確認することが推奨されています。
のっぷいの土について
「のっぷい」とは、市川三郷町大塚地区で古くから認知されている特有の土のニックネームです。この土は、7000年から9000年前に噴火した八ヶ岳の火山灰が含まれ、黒い色をした豊富な腐植土という成分が特徴です。そのため、作物は一層栄養豊富に育ち、地域の特産物として愛されています。
また、この土の成り立ちには、縄文時代の人々の生活も深く関与しています。当時、人々は野焼きを行い、草原を維持するために炭が混入。その結果、土はより黒くなり、肥沃な大地が作られたのです。このように、のっぷいの歴史は古く、縄文時代の土器や銅鏡も発見されていることからも、その重要性が伺えます。
終わりに
市川三郷町の「大塚にんじん直売会」は、地域の特産を楽しむだけでなく、育まれた土壌の特性や歴史を知る良い機会です。 地方の魅力を再発見するチャンスとして、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。