無人ホテル「mizuka」が新たな資金調達
無人で運営されるコンパクトホテル「mizuka」を展開する株式会社Hosty(ホスティ)が、最近3億3,000万円の資金調達を行いました。この調達は、訪日外国人向けの新たな宿泊体験を提供するための重要なステップとなるでしょう。
コンセプトと特徴
Hostyが運営する「mizuka」は、訪日外国人のグループ旅行をターゲットにした宿泊施設です。特徴的なのは、交通の便が良く需要が高い立地に位置することと、設計および内装がパッケージ化されている点です。これにより、最短2ヶ月で開業が可能となっており、洗練されたデザイン性が評価されています。ホスティは、2018年に旅館業法が改正された際に無人運営の可能性にいち早く着目し、福岡におけるフロント共有型の運営を実現しました。現在、12施設119部屋のホテルを運営しており、低コストでのオペレーションを実現しています。
資金調達の背景
今回の資金調達を含め、ホスティは創業以来で約7.98億円の資金を調達してきました。前回は2019年1月に2.1億円を調達し、同年4月からはKDDIとの業務提携を開始しました。この提携により、ホスティはテクノロジーを活用したサービスを強化し、訪日外国人にとって魅力的な宿泊体験を提供することを目指しています。
更なる展開とIoT活用
ホスティは今後、テクノロジーの導入を進め、ホテル運営のIoT化を推進します。これにより、予約からチェックアウトまでの流れをよりスムーズにし、快適な宿泊体験を提供すると共に、カジュアルで親しみやすい魅力あるホテルを目指していきます。さらに、地域の飲食店やツアー、レンタカーなどへの送客支援を行い、「街全体をホテル化」する取り組みも計画しています。
企業情報
株式会社Hostyは2015年に設立され、本社は福岡市中央区今泉に位置します。代表者は山口博生氏で、訪日外国人向け無人ホテルの運営を中心に、不動産コンサルティング業務や清掃業も手掛けています。ホスティの公式ウェブサイトは
こちらです。
まとめ
無人ホテル「mizuka」は、ホスティが自ら創出する新たな宿泊体験の象徴です。資金調達を行うことで、さらなる進化を遂げようとする姿勢は、観光業界における革新の先駆けとなることでしょう。東京への進出や多店舗展開も含め、今後の展開から目が離せません。