印章業界で輝く金賞を受賞した鎌倉はんこ
1898年に創業した「鎌倉はんこ」は、先日開催された「第26回全国印章技術大競技会」で金賞を受賞しました。この競技会は、全国の腕利きの印章職人が技術を競い合う、業界でも権威あるイベントです。今回は151点もの作品が出品され、その中から選ばれたのが鎌倉はんこの印章職人・月野允裕氏の作品です。
金賞作品の特徴
受賞した印章は、30ミリ角の小さな印面に仏さまの美しいデザインが彫られています。そのデザインの最も細い部分は、わずか0.1ミリという驚異的な精度を誇ります。限られた印面の中で、細部の表現と全体的な調和を追求し、完成までにはなんと6か月もの歳月をかけました。
なぜ仏さまの姿を選んだのか
月野氏は、北鎌倉の円覚寺や浄智寺などの禅寺で座禅を組んだ経験から、菩薩の姿を印章に選びました。蓮華を手にしたその姿は、印面の中でもしっかりとその存在感を放っています。月野氏は、この作品を通じて自らの内面と向き合いながら、心を整える過程を重視しました。
師匠との関係
彼は、現代の名工として知られる師匠・長澤豊氏のもとで、週に一度のペースで指導を受けながら、技術を磨いてきました。また、受賞歴のある他の研究会の先生方からも多くのことを学び、その知識を自身の作品に生かしています。技術の伝承だけでなく、日々の制作活動を通じて、いかにその技術を応用するかに重点を置いているのです。
ゼロからの集中力
印章づくりは、まさに禅の思想が色濃く反映される仕事です。月野氏は、一刀一刀、目の前の作業に集中することで、余分な部分を削ぎ落としていきます。線と余白のバランスを見極め、その印に最もふさわしい形を彫り出すこの過程は、まさに禅を体現したものと言えます。彼は言います。「私にとって印章づくりは、ただの技術ではなく、心の営みでもある」
月野允裕の思い
「この作品は、構想から6か月もの時間をかけて完成させました。師匠や先生方から学んだ技術を日々実践し、心の状態を整えるために鎌倉の寺院で座禅を組むことで、より良い作品を作り上げることができたと感じています」
この受賞は、鎌倉はんこの職人たちの技術力を改めて証明するものであり、今後のさらなる成長が期待されます。印章業界の未来に大きな影響を与えること間違いなしです。
会社概要
- - 会社名: 鎌倉はんこ
- - 代表者: 月野 允裕
- - 創業: 1898年
- - 所在地: 神奈川県鎌倉市御成町5-6
- - 事業内容: 印章の彫刻・販売
- - 公式サイト: 国内 | 海外