AI業界の最新動向を紹介！OpenAIの新モデル誕生と進化したサービス

2024年の最前線、AIトレンド通信

2024年10月号の「AIトレンド通信」は、急速に進化するAI技術の最新情報を一堂に集めました。最近の発表の中でも特に注目を集めているのが、OpenAIによって新たに登場したAIモデル「OpenAI o1」です。

OpenAI o1の特徴とその影響

2024年9月13日に発表された「OpenAI o1」は、その名の通りAIの新たな可能性を示すものです。このモデルは、従来の「GPT-4o」モデルを超え、特に複雑な推論タスクに特化した性能を持っています。具体的な実績として、全米数学オリンピック予選で上位500位に入る成績を収め、プログラミングの世界大会では金メダル相当の力を発揮しています。これにより、物理、化学、生物といった分野でも人間の博士レベルを凌ぐ精度での応答が可能となりました。

「o1」は、よりコンパクトな「o1-mini」と、機能豊富な「o1-preview」の2種類が用意されており、すでにChatGPT PlusやTeamユーザーが利用できる状況です。APIも提供されるため、企業や開発者にとって非常に便利なアイテムとなるでしょう。

SHIFT AIの代表取締役、木内翔大氏は次のようにコメントしています。「OpenAI o1の登場は、AIの進化の大きな一歩であり、今後のビジネス、研究、教育における大きな革新が期待できます」とのことです。

GoogleのGeminiに新機能追加

次に紹介するのは、Googleの生成AIサービス「Gemini」が追加した新機能「Gems（ジェムズ）」についてです。これにより、ユーザーは自分専用のチャットボットを簡単に作成できるようになります。Gemsの特徴は、特定のタスクに特化したボットを短い手順で作成し、Googleの各種サービスと連携できるところです。また、Pythonを使ったデータ処理も可能になっており、ビジネスメール作成やデータ分析などさまざまなシーンで役立ちます。

この新機能を利用することで、AIの導入がさらに身近なものとなるでしょう。木内氏もその利便性を評価しており、特にGoogleサービスとの連携がユーザーの生産性向上に貢献するだろうと語っています。

ChatGPTの進化したボイス機能

さらに、OpenAIが9月24日に公開した「Advanced Voice Mode」も見逃せません。この機能により、ChatGPTは人間に近いスピードで自然な会話を行うことが可能になり、話し手の感情を読み取って応じることもできます。現在は、ChatGPT PlusとTeamプランのユーザーのみがこの機能を利用できますが、スマートフォンやタブレットでも利用できるため多くの人に機会が広がります。

Microsoft Copilotのアップデート

また、Microsoftは「Copilot」の大規模アップデートを9月17日に発表しました。「Copilot Pages」機能の追加により、リアルタイムでの共同作業が可能になり、ExcelやPowerPointも強化されています。特にExcelにおいてはPythonの利用が可能になり、PowerPointではAIによるプレゼン資料作成が支援されます。これにより、ビジネスシーンでの効率化がさらに進むことでしょう。

SHIFT AIコミュニティの成長

最後に、株式会社SHIFT AIが運営するAIビジネス活用を学べるコミュニティの魅力にも触れましょう。SHIFT AIでは、最新スキルを学べるカリキュラムやAIの専門家との直接の交流を通じて、参加者のスキルを向上させています。ウェビナー形式の講演も行われており、実践的な学びの場を提供しています。これに参加することで、AI活用におけるさらなる高品質な情報を得ることができるかもしれません。

日本がAI先進国として発展していく中で、今後の技術の進化には期待が高まります。AIがもたらす様々なチャンスをぜひ活用していきましょう。