NTTコミュニケーションズ、CO2オフセットと植樹に取り組む
NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は、法人向けビジネスブランド「ドコモビジネス」を展開し、最近開催された「docomo business Forum’24」において、環境への配慮を強化する取り組みを行いました。本イベントでは、発生した二酸化炭素(CO2)をオフセットするために、森林由来のJ―クレジットを活用し、約300トンのCO2を補填しました。この量は、約34,000本の杉の木が一年間に吸収するCO2の量に匹敵します。
環境意識を高める取り組み
本イベントでは、環境問題の深刻さを背景に、NTTグループが掲げる「新たな環境エネルギービジョン」に基づくさまざまな取り組みが実施されました。2040年までにカーボンニュートラルを目指すことを考慮し、NTT Comは脱炭素社会の推進や生物多様性の保全をテーマに新たな環境目標を設定しました。特に、今回のイベントにおいてCO2のオフセットだけでなく、参加者のアンケート回答数に応じて合計200本の植樹を行うことを決定しました。
CO2オフセットの詳細
イベントに関連して発生したCO2のオフセットは、事前準備を含む8つの項目で計測されました。具体的には、
1.
電力使用: 照明や空調などの施設利用。
2.
人の移動: 来場者や関係者の移動に関するもの。
3.
物の輸送: 会場準備に必要な資材の運搬。
4.
施工造作物: 会場の設営における造作物の製作にかかるもの。
5.
製作物、備品: 招待状などの印刷物やインターネット配線資材の製作。
6.
労務: スタッフの働きに関する活動。
7.
飲食物: 提供された飲食物に伴うもの。
8.
廃棄物: 現場施工資材を含む産業廃棄物の処理に関するもの。
このように多岐にわたる活動を通して、NTT Comは実際の使用電力を計測し、環境への影響を可視化しました。
植樹プロジェクト「Present Tree」
さらに、今回のイベントでは、アンケートの回答数に応じて、山梨県笛吹市で200本の木が植えられる「Present Tree」というプロジェクトを実施します。これは、認定NPO法人環境リレーションズ研究所が運営している森林再生プロジェクトであり、地域の環境保全に貢献する重要な活動です。
未来に向けた取り組み
今回の取り組みにより、多くのCO2排出量が明らかになりました。今後は、廃棄物削減や環境負荷軽減を目指すため、施工造作物や製作物の再利用、リース品の使用割合を追求します。また、イベントでの印刷物のペーパーレス化を進め、環境意識を高める活動を続ける予定です。さらには、山梨県での植樹イベントを通じて、地域の環境問題に対する理解を更に深めていくことも計画しています。
このように、NTTコミュニケーションズは今後も継続的に環境問題に取り組み、サステナブルな社会の実現に貢献していく姿勢を示しています。