企業における多様性の推進に向けた新たな挑戦
近年、企業の多様性を促進することが大変重要視されています。その中でも特に、女性役員の比率は、企業の健全な成長に不可欠な要素とされています。2022年の第5次男女共同参画基本計画では、女性役員の比率を12%に引き上げる目標が掲げられ、2030年には30%を目指すとされていますが、実際には2020年7月時点でわずか6%に留まっています。こうした状況を打破すべく、新しく設立されたのがOnBoard株式会社です。
OnBoard株式会社の概要
OnBoardは、女性役員の育成や紹介に特化した企業であり、取締役会の多様性を確保することで、企業価値を向上させることを目指しています。具体的な事業内容は次の通りです。
1.
候補者向けトレーニング
Diversity経営に向けて、取締役・監査役候補者や現役の役員向けにトレーニング機会を提供しています。法律や会計の知識にとどまらず、取締役経験者から実践的な学びを得ることができます。
2.
候補者と企業のマッチング
各企業のニーズに応じた社外取締役・監査役の候補者を紹介し、企業の要求に応える人材を提供しています。弁護士や公認会計士など多様な専門職を紹介することで、企業力を高めるサポートを行います。
3.
人材育成支援事業
顧客企業へのコンサルティングや教育研修を実施し、社内の女性経営人材を育成・登用しています。
注目のメンバー
OnBoard株式会社は、豊富な経験と専門知識を持つメンバーに支えられています。代表取締役CEOの越直美氏は、以前大津市長を務め、女性の働き方改革に貢献した経歴を持っています。松澤香氏は、企業法務の分野で顕著な業績を残しており、特に公的機関の改革にも積極的に関与しています。
セミナーの開催について
OnBoardは、特に女性役員候補者向けのトレーニングやセミナーを定期的に開催しています。これにより、役員として必要な知識を習得できる場を提供し、同時にネットワーキングの拠点としています。
例として、以下のようなセミナーがあります。
日時:5月13日 14:00–15:00
講師:越直美
日時:5月26日 10:00–11:30
講師:小室淑恵、越直美、松澤香
こうした活動を通じて、企業はダイバーシティを実現し、社員全体の意見を取り入れるための強力なプラットフォームを提供することができるでしょう。
結論
女性役員の育成は、単なる数値目標ではなく、企業の長期的な成長を促す戦略でもあります。OnBoard株式会社は、その基盤を支える重要なプレイヤーとして、今後の展開が期待されます。企業が多様性を推進するための強力なパートナーとなり、社会全体への影響を与えることが期待されています。