プラスチックリサイクルの挑戦
2022-10-26 10:00:01
京都大学と連携したプラスチックリサイクルの新たな挑戦と未来
京都大学と連携したプラスチックリサイクルの新たな挑戦
1. はじめに
プラスチックリサイクルは、脱炭素社会の実現やESG経営において重要な役割を果たしています。だが、日本においては、プラスチックの約60%が焼却され、リサイクル可能な割合はわずか25%に過ぎません。この現状を打破するために、株式会社esaは日本の先進的な研究機関である京都大学との共同研究を開始しました。この取り組みは、プラスチックリサイクルの新たな技術革新を模索しつつ、持続可能な社会の実現を目指しています。
2. 共同研究の背景
esaが提携する京都大学では、グリーンケミストリー分野の専門家が集結しており、環境に配慮した新しい材料や技術の研究が進められています。特に、複合プラスチック製品のリサイクルには大きな課題が存在しており、現行技術では再生利用が難しいです。そのため、esaと京都大学は、この新しいリサイクル手法に挑むほか、環境負荷をシミュレーションする技術の開発にも取り組んでいます。
3. 共同研究の目的
今回の研究テーマは、「再生資源化した複合プラスチックペレットの構造解析と環境負荷シミュレーションの開発」です。複合プラスチックは多層構造が特徴であり、廃棄後の分別が困難です。このためesaでは、特別な設備を使用して再生ペレット化を行っています。再利用可能なプラスチックへの道を拓くことで、循環型社会の構築を目指すというのがこの取り組みの狙いです。
4. 研究内容の詳細
本研究では、再生ペレットの特性に関する知見を深めることを目指しています。具体的には、ペレットの組成、構造、物性の関連性を検討し、添加剤の残存レベルを確認します。さらに、消費から廃棄までのライフサイクル全体を評価するために、ライフサイクルアセスメントを用いた環境負荷の計測も行います。
5. 京都大学の貢献
京都大学の齋藤教授は、「サーキュラーエコノミーの実現には、廃棄物を新しい資源と捉える技術が必須」と述べています。この共同研究を通じて、esaの技術と京都大学の研究成果を結集し、持続可能な社会に貢献することを目指しています。
6. さらなる連携強化へ
esaは京都大学から「京大発ベンチャー支援」として認定され、こちらにより研究を効果的に進めています。共同研究の推進と並行して、サステナブルな材料の開発を行う『サーキュラーマテリアル』コンソーシアムにも参加し、産学連携を強化しています。このコンソーシアムでは、最新の技術やトレンドの情報交換が行われ、プラスチックリサイクルの課題解決を目指しています。
7. 結論
プラスチックリサイクルにおけるesaと京都大学の共同研究は、持続可能な社会に向けての技術革新の一翼を担うものです。既存の常識を打破し、新たな循環型経済を形成するために、今後の動向に注目が集まります。私たちの未来のために、プラスチックリサイクルは不可欠なテーマなのです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社esa
- 住所
- 東京都港区高輪3-19-26SOC高輪ビル8F
- 電話番号
-
050-1752-6866