杉山清貴、ミニマル編成で紡ぐ音楽の風景映画音楽のように心に響くステージ！『古いシネマを観るように…』ツアー開幕

杉山清貴のコンサートツアー『古いシネマを観るように…』が、神奈川・KT Zepp Yokohamaを皮切りに、11月9日（土）にスタートした。

今回のツアーは、デビュー40周年を記念した前半のツアーとは趣向が異なり、西脇辰弥（ピアノ・シンセ・ハーモニカ）、堀川真理夫（ベース・ドラム・パーカッション）、住友紀人（サックス・シンセ・コーラス）という3人だけのミニマムな編成で行われる。

ツアータイトルに『古いシネマ』と銘打たれていることから、映画音楽が中心となるかと思いきや、そうではない。杉山は、昔のヒットチャートには映画音楽が多く含まれており、それらを楽しみながら聴いていたという自身の経験から、今回のツアーでは、映画音楽を楽しむように、自身の楽曲の中から様々な景色やシーンが浮かび上がるような選曲を意識したという。

オープニング直後に披露されたのは、映画『ノッティングヒルの恋人』の主題歌であるエルビス・コステロの「She」。この楽曲は、オリジナルではシャルル・アズナブールが歌ったもので、1974年にリリースされた。

杉山清貴の変わらない歌声は、観客を今回のライブのテーマへと誘い込む。

その後も、杉山清貴の軽快なトークで楽曲が紹介され、ハワイやニューヨーク、横浜、そして夜や夏の風景といった様々なテーマや光景が歌声によって表現される。演奏は、ハーモニカやサックスの名手たちによる旋律が際立ち、それぞれの楽曲の中に風景が描かれたようなステージが展開された。

今回のツアーは、ミニマムながらもシックなステージングが特徴で、全国を回る中でサウンドがさらに熟成されていくことが期待される。ツアー最終日には、どのようなステージになるのか、今から楽しみだ。