PFUの新しいAI-OCR「DynaEye 11」が印刷業務に革新
株式会社PFUが提供する高精度のAI-OCRソフトウェア「DynaEye 11」が新たにドットプリンターへの印字機能に対応しました。これは多くのユーザーからの要望に応え、流通業におけるデジタル変革を支援するものです。
業務効率化に貢献する新機能
「DynaEye 11」のレベルアップにより、従来難しかったドットプリンター印字の伝票やFAXの読み取り精度が向上しました。特に生成AI連携オプションを新たに追加し、複雑なレイアウトの明細をも高精度で読み取ることが可能になりました。これによって、データ入力の迅速化と業務の効率化が進み、作業負担の軽減にも寄与します。
また、「出力データ変換」機能により、後続のシステムに最適化された形式での出力が自動化され、業務フローがより円滑に進むようになりました。これにより、手作業による修正の必要が減り、全体的な業務の効率が高まります。
流通業界の現状と課題
流通業界では現在、消費者のニーズの多様化や流通量の増加に伴い、業務の効率化が求められています。伝票や注文書などの紙媒体をデジタル化し、システムと連携させる必要がありますが、従来のOCR技術では正確に読み取れないケースが多く、業務効率化が進まない状況が続いています。
ドットプリンターで印字された書類やFAXで届く情報は、手入力のミスや時間のロスを引き起こし、これが結果としてコスト増大や業務品質の低下につながっています。こうした課題を解決すべく、PFUは「DynaEye 11」の機能を強化し、特にドットプリンターやFAXの活字をデジタル変換する際の精度を高めました。
さらなる機能紹介
高精度なAI-OCRの強化
DynaEye 11のAI-OCRは、カスレや薄い印字に対する認識精度が向上し、低品質な活字の読み取りが可能になりました。これにより、従来は読み取りが難しかった伝票やFAXも、正確にデータ化することができ、流通業のデータ入力業務を約70%効率化できるとされています。
新しい生成AI連携機能
このアプリケーションには、請求書や注文書に記載された複雑な明細項目を高精度に読み取る「生成AI連携機能」が新たに追加されました。インターネット接続が必要ですが、データはAIの学習に使用されることはなく、安心して利用できます。ユーザーは、処理ページ数に応じたプランを選択することが可能です。
スムーズなデータ連携
新たに実装された「出力データ変換」機能により、認識データのカスタマイズが可能です。これにより、個別の変換ツールを開発していたユーザーは、その管理の手間を省くことができ、業務の負担を軽減できます。
価格とプラン
DynaEye 11は新規導入や継続利用のためのライセンスプランが用意されており、さらに生成AI連携オプションも提供されています。各プランで異なる処理量に応じた価格設定がされているので、企業のニーズに合わせた選択が可能です。
今後の展望
PFUは、業務のデジタル化を推進し、今後も多くの企業のDXを支援する考えです。新機能の利点を活かし、流通業界の業務効率化をさらに推進していくことを目指しています。
これらの新機能は2025年5月20日より販売開始され、展示会「いしかわ情報システムフェア」で実際に商品を試す機会も提供されます。業界の変革を求める方には、DynaEye 11の導入をぜひ検討していただきたいです。