広告費なしでも選ばれる工務店の秘密
2026年6月5日、一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)は、『ナゼあの工務店は値引きをしなくても選ばれるのか 広告・価格競争から抜け出す「経営×ブランディング戦略」』と題したセミナーをリアルとオンラインで同時開催しました。このイベントには、リアルで13名、オンラインで23名を合わせて36名の参加者が集まり、工務店の選ばれる理由に迫る貴重な学びの場となりました。
問題意識の共有
主催者であるJGBAが提唱するこのセミナーの目的は、厳しい市場環境において価格競争から脱却し、自社のファンを増やすための戦略を考えることです。駒商株式会社の駒走宜久社長と澤田栄子専務が講師として登壇し、実践的なテクニックや明日から使える経営戦略を紹介しました。
第一部:SNSでの成功事例
最初の講義では、駒走社長が自社の実績をもとにしたSNSとWebを利用したマーケティング戦略について解説しました。駒商は、従来の広告費をかけずにSNSだけで1,800件の問い合わせを獲得し、5億円の売上を実現しています。
彼はかつての折り込み広告や市場環境の危機を振り返りながら、現在の選ばれるためには、経営者自身が個性を持ち、応援される仕組みを作る必要があると強調しました。そのため、ただの「売るための情報」を超えた、共感を得るための戦略が重要だとのこと。
興味深いファンマーケティングの視点
駒走社長が提唱する「ファンマーケティング」は、顧客との感情的な結びつきを築くことを重視します。経営者自身が発信することにより、ファンを増やし、売上をアップさせるための具体的なプロセスが示されました。参加者は、脳裏に焼き付く実践的なロードマップを得ることができました。
第二部:LTV向上の戦略
続く第二部では、澤田専務がリフォーム業界におけるSNSの将来と、顧客生涯価値(LTV)を高めるためのファンづくりについて讲演。彼女は、単発の取引に終わらせず、顧客と長期にわたって信頼関係を築くための実際的なコミュニケーション戦略を紹介しました。
具体的な手法には、定期的な情報発信やオリジナルイベントの実施が含まれています。参加者からは「これからの工務店に必要なアプローチがよく理解できた」との声が寄せられ、充実した質疑応答が行われました。
参加者の反応
参加した方々からは、「実践的な内容で非常に参考になりました」との意見や、「駒商の経営者の姿勢に感動しました。これからの自社に生かしていきたい」との感想が相次ぎ、充実したセッションとなりました。
駒商株式会社の特徴
兵庫県宝塚市に本社を置く駒商株式会社は、水まわり、外壁塗装、大規模リノベーションなど、広範なリフォーム業務を行っています。他社ではあまり見られない「見積のクリア化」を導入し、顧客に対して透明性のある商売を実践しています。SNSを駆使した集客法によって、伝統的な広告手法に依存せず、高い利益率を保っている点が特徴です。
さらに、JGBAによる年間イベントでは、リフォーム会社向けのセミナーや交流会が開催されており、業界の盛り上げに寄与しています。今後も、多くの企業がこのような情報を通じて成長していくことが期待されています。
JGBA概要
JGBAは地域の工務店やビルダー、住宅設備企業が切磋琢磨し、住宅業界を活性化させるために設立されました。さまざまな勉強会や視察会を通じて、経営者や企業が進化するためのノウハウを提供しています。これからも、未会員にも情報提供を行い、より多くの企業が成功する手助けをすることを目指しています。