アートフェア東京2025のクロージングレポート
エートーキョー株式会社は、2025年3月に開催された「ART FAIR TOKYO 19」のクロージングレポートを公開し、来年3月に予定されている「ART FAIR TOKYO 20」の出展ギャラリー募集を開始しました。
2025年度の開催結果
2025年度のアートフェア東京は、総売上高が28.6億円に達しましたが、前年同期比で9%の減少が見られました。来場者数は、延べ51,028名、実数では19,363名に達し、実数ベースでは約23%の増加を記録しています。この結果は、アートフェアの魅力的さを示すと同時に、アート市場全体のトレンドを反映しています。
エートーキョーのマネージングディレクター、北島氏はアート市場の現状について詳しいコメントを寄せています。「The Art Basel and UBS Global Art Market Report」2025年版によると、2024年度のアートマーケットは前年より12%の減少となりましたが、取引件数は3%増加しており、アート作品の平均単価が下がる傾向にあると指摘しています。キャッシュフローを伴わないアセットであるアートにおいて、経済状況の影響を受けやすいことは否めません。特に、香港を含む中国市場の減少は顕著です。
北島氏は、注目すべきアーティストや売上動向についても言及しています。2024年のオークション最高額作品にはルネ・マグリットが名を連ね、草間彌生の作品も高い取引額を記録しました。これは20年前のアーティストの人気順位を考えると意外な結果ですが、有名作家の作品は引き続き売買されているため、選別が進んでいると言えます。等しく、版画の市場が好調で、特に浮世絵の売買回数がここ10年で4倍にも増加しています。
アートフェア東京の意義
今年のアートフェア東京においては、売買額は前年より減少しましたが、グローバルな状況に比べると相対的に軽微な結果です。高価格帯の作品取引がわずかに減少したものの、コレクター数は増加し、アートマーケットの不調は感じさせませんでした。草間彌生や浮世絵を中心に、日本の細やかな美術の豊かさが、フェアや市場を支えていることが強調されます。
次回のアートフェア東京、すなわち「ART FAIR TOKYO 20」は、2026年3月に開催予定で、20回目の記念すべき開催となります。期待が高まり、海外からの注目も集まっています。
出展者の募集について
アートフェア東京の運営を手がけるエートーキョー株式会社は、2026年度の出展者募集を開始しました。募集は2026年6月30日まで受け付けています。詳細はエートーキョーの公式ウェブサイトで確認できます。
お問い合わせ
アートフェア東京19の広報課へのお問い合わせは、E-MAIL:
[email protected]にて受け付けています。アートフェアでの出展、参加を希望される方はこの機会をお見逃しなく。
主催会社情報
エートーキョー株式会社は、東京都千代田区に拠点を持ち、2006年に設立されました。アートイベントの企画や運営、価格分析まで幅広く手掛けており、アートマーケットの動向を細かに捉えています。公式サイトは
こちらから確認できます。