膝の痛みに関する調査結果
ここ日本では、秋の行楽シーズンが訪れ、「スポーツの秋」や「旅行の秋」といった言葉が飛び交っています。こうした時期は、外出や運動を楽しむ人々が増える一方、その活動を妨げる要因として「膝の痛み」が挙がることは少なくありません。理学療法士の山内義弘氏が運営するYouTubeチャンネル『腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】』では、この度、全国の45歳以上男女600名を対象に「膝の痛みについての調査」を行いました。その結果、膝の痛みを抱える中高年は少なくなく、さらにはその状況が日常生活や未来に対する不安とどのように結びついているかが浮き彫りとなりました。
調査の概要
この調査は、2025年9月10日にインターネットを通じて実施されました。サンプル数は600人で、45歳以上70歳未満を性別に分け、各世代50名ずつ、さらに70歳以上も男女それぞれ50名を対象にしています。調査を行った機関はFreeasyで、結果を引用する際には必ず「腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】 調べ」と明記する必要があります。
調査結果のまとめ
調査の結果、45歳以上の約3人に1人が膝の痛みを抱えており、性別による差はほとんど見られないことが分かりました。痛みを感じるシーンとしては「階段の上り下り」や「立ち上がり」といった基本行動が中心ですが、特に男性は運動中に感じることが多く、女性は日常の動作で痛みを訴える傾向が見られました。また、膝の痛みによって「運動」や「外出・旅行」に制限を受けるという声がある一方で、約6割は「特に制限はない」と回答し、痛みを持ちながらも生活を続けている状況が伺えました。
調査に参加した膝の痛みを持つ人の約7割が「歩けなくなる不安」を感じており、この不安は膝痛のない人との差が明らかに目立つ結果となりました。具体的には、膝の痛みがある人のうち、20.4%が「非常に不安がある」と答え、47.3%が「少し不安がある」と述べています。
膝の痛みの原因と解決策
膝の痛みを引き起こす主な要因として、特定の筋肉が衰えることが大きく関連していると考えられます。実は、膝のトラブルの多くは、太ももに位置する「広筋」の衰えによるもので、これが膝の負担を増やし、痛みにつながることがあるのです。したがって、広筋を鍛えることで膝の痛みを軽減し、健康な脚を取り戻す手段があります。
自宅でできるセルフチェック
膝の痛みを和らげるためには、まず自分自身の筋肉の状態を知ることが重要です。以下は自宅で行える膝の筋肉チェックの方法です。
1.
広筋の状態をチェック:膝蓋骨の上部に手を当て、触れてみて筋肉の張りを確認します。明らかに筋肉が薄い場合、広筋が弱っている可能性があります。
2.
膝の動きのバランスを確認:足を肩幅に開いて立ち、膝を30度程度曲げてみて、膝がつま先の真上にあるかチェックします。膝が内側や外側にずれている場合、筋肉のバランスが崩れているサインです。
広筋を効果的に鍛える方法
広筋を鍛えることで得られるメリットはいくつもあります。例えば、正しい姿勢が保たれることで体型にも良い影響を与え、特にお腹やお尻のシルエットにも変化が期待できます。正しい立ち方を心掛けることで、広筋やインナーマッスルが自然に活性化され、膝の健康にも良い影響を与えるでしょう。
また、膝を支える3つの筋肉(中間広筋、外側広筋、内側広筋)を柔らかく刺激するために、絆創膏を使用する方法もあります。膝を保護し、正しい位置に保つために、特定の方法で絆創膏を貼ることで、セルフケアを手軽に行えるのです。これにより、膝周りの筋肉を優しく刺激し、健康的な動きを支えることが可能です。
まとめ
本調査により、膝の痛みが多くの中高年にとって身近な問題であり、その影響が日常生活や未来への不安と深く結びついていることが明らかとなりました。しかし、膝の痛みは特定の筋肉を鍛えることで改善が可能です。日常から意識して取り組むことで、健やかな脚を手に入れる一歩を踏み出しましょう。
山内義弘氏のプロフィール
山内義弘氏は、愛知県名古屋市出身で、20年以上の治療経験を有する理学療法士です。YouTubeチャンネルでは130万人以上の登録者を抱え、これまでに多くの患者を助けてきました。「不要な手術や薬を無くしたい」という思いから、独自の治療法やセルフケア法を開発し、全国で講演活動を行っています。著書も複数あり、健康に関する情報を広めるため尽力しています。