Quantsが目指す新たな金融の形
AI技術を取り入れた与信審査で知られるQuants株式会社は、2025年4月1日現在、ベンチャーデット保証の融資実行額が13億円を超えたことを発表しました。創業から日の浅いベンチャー企業や先行投資を行うスタートアップが融資を受けやすくなるよう、同社は独自のAI技術を活用しており、その成果は多くの新興企業にも影響を与えています。
累計データの詳細
Quantsの発表によれば、2023年3月から2025年3月までの累計実績は次の通りです。
- - 申込件数: 153件
- - 実行件数: 62件
- - デフォルト件数: 0件
- - 実行金額: 1,355,143,429円
これらのデータは、Quantsの保証を通じて支援を受けた企業がいかに成功しているかを示しています。特にデフォルト件数がゼロである点は、同社の評価手法が高い精度を持つことを物語っています。
ベンチャーデット保証とは?
ベンチャーデット保証は、従来の財務諸表に基づく審査が難しいベンチャー企業に対し、Quantsが融資を保証する仕組みです。この新しいアプローチにより、資金が適切に流れるようになり、日本の経済成長に寄与しています。また、AIによる定性与信技術を使用することで、企業の財務状況のみならず、定性的な特徴や経済動向までを考慮した評価が可能となっています。
AI技術で実現する高精度な与信審査
Quantsが開発したAI定性与信技術は、過去の取引データを基にした学習によって、与信の評価を効率的かつ高精度に行います。具体的には、8.1万件の売掛保証や債権買取のデータを分析し、財務状況に加えて、企業の特性や市場環境を考慮してスコアリングを算出しています。これにより、業界平均のデフォルト率が1.08%である中、Quantsではわずか0.04%という圧倒的な低水準を実現しています。
さまざまな企業シーンへの適用
Quantsの与信審査技術は、大手企業との提携時における安全性確保や、ベンチャー企業の取引機会の増加に役立つとされています。特に、大手企業がベンチャー企業と取引を行う際の与信評価を補完する役割を果たすことで、様々な段階の企業やビジネスシーンにおいて活用できるフレキシブルなサービスを提供しています。
Quants株式会社の概要
Quantsは、2017年に設立され、AI定性与信審査をベースにした金融サービスを展開しています。代表取締役社長の東小薗光輝は、株式会社エイチ・アイ・エス出身の経歴を持ち、事業再構築補助金でも評価されるAI与信審査SaaS「二十一式人工知能付自動与信審査回路」を提供しています。これにより、企業はより適切な融資を受けることが可能となり、ビジネスの拡大へとつながるでしょう。
Quants株式会社のコーポレートサイトにはさらなる詳細情報が掲載されており、興味のある方はぜひ訪れてみてください。