ベトナム市場におけるゲーム・アニメIP活用の新たな協業の波

ベトナム市場における新たな協業の始まり

最近、株式会社クリーク・アンド・リバー社（C&R社）が、ベトナムのFPTグループとゲーム・アニメ・漫画などの知的財産（IP）を活用するための覚書を締結しました。これは、ベトナム国内におけるe-スポーツ事業や関連ビジネスを支援するものであり、両者の強みを生かし、さらなる事業展開を目指しています。

具体的な協業内容

本協業では、FPTグループが進めるe-スポーツやライセンシー事業、マーチャンダイジングの推進が中心となります。また日本を起点とするゲームやアニメ、漫画などのIPを獲得し、ベトナム国内での活用方針を策定することも目指しています。さらに、ブロックチェーン技術をはじめとするデジタルコンテンツの開発が進められ、今後の市場での競争力を高めていく計画です。

FPTグループの役割

FPTグループ内に位置するFPT Information System Corporation（FPTIS）およびその関連会社Aura Network（オーラ）は、特にデジタルトランスフォーメーションにおいて強固な地位を築いています。FPTISは、公共部門や金融、医療など様々な分野にわたり、大規模なITプロジェクトを推進してきた実績があります。一方、Aura Networkはブロックチェーン技術を基にしたデジタルインフラの構築を手掛け、企業のデジタル化を支援しています。この二つの組織が手を組むことで、今後のIP活用が大きく進展することが期待されています。

C&R社の強み

C&R社は1990年創業のクリエイターエージェンシーで、ゲームや映像、広告など多角的なクリエイティブ分野での豊富な実績を持っています。特に2000名のクリエイターから構成される「C&R Creative Studios」は、日本国内最大級の規模を誇ります。ゲームやアニメに特化したコンテンツ制作のノウハウを持つC&R社は、今後の協業でもその強みを発揮していくでしょう。

各社のビジョン

本協業を通じて、FPTグループとC&R社は、ベトナムにおけるマーチャンダイジング市場を創出し、従来の枠を超えたビジネスモデルを構築することを目指しています。その具体的なアプローチとしては、IPの商業的価値を最大化するための営業基盤を整備し、デジタルコンテンツの開発を進めることです。特に、ブロックチェーン技術の導入は、この市場における新たなビジネスチャンスを生むことにつながります。