ローム株式会社が提案する新たな「Solist-AI™エコシステム」契約とは
ローム株式会社がエッジコンピューティングの進化を支えるべく、革新的なAIソリューション「Solist-AI™」エコシステムパートナー契約を締結しました。「Solist-AI™」という名称は、音楽用語の「ソリスト」(独奏者)に由来しており、クラウドやネットワークへの依存を排除し、マイコン単体でリアルタイムの推論とオンデバイス学習を実現します。この技術は、さまざまな産業機器や家電、モビリティ領域において、高機能化と自律制御の高度化を可能にします。
独自のAIアクセラレータ「AxICORE-ODL」
「Solist-AI™」は、ロームが独自に開発したAIアクセラレータ「AxICORE-ODL」を搭載しています。このアクセラレータは、コンパクトで低消費電力、かつ高応答性を持ち、エッジAIを活用した幅広いアプリケーションに対応可能です。つまり、これにより産業機器はもちろん、一般消費者向けの家電製品も、より高度な機能を持つようになり、私たちの日常生活やビジネスにおいても大きな影響を与えるでしょう。
エコシステムの概要と役割
「Solist-AI™エコシステム」は、基板設計や組込みソフトウェアの開発、システム統合など、多岐にわたる専門企業が協力し合うプラットフォームです。ローム株式会社はこのエコシステムに加盟し、製品の開発過程において、組込み開発とAI技術の融合を図ります。この新たな取り組みでは、顧客が直面する技術的課題の解決策を提供し、製品の付加価値を向上させることを目指しています。
ロームは40年以上にわたる家電や産業機器向けの組込みシステム開発の実績を持ち、特に制御技術やセンサーの連携、エッジ処理について豊富な知見が蓄積されています。今後は、この知見をもとに「Solist-AI™」を導入した製品開発を支援するとともに、異常検知や予兆診断、動作の最適化など、顧客が直面する現場の課題にも迅速に対応していく方針です。
エッジAIの未来とロームの役割
ローム株式会社は、「Solist-AI™」を通じてエッジAIの実装をさらに推進し、組込み技術とAIを融合させた新たなビジネス展開を模索しています。これにより、産業分野における高度化や省エネルギー、安全性の向上に貢献することが求められます。
エッジAI技術の利活用は将来の製品デザインを再定義し、顧客価値を新しく創出するための重要な鍵となるでしょう。ローム株式会社は今後も持続可能な技術革新に取り組み、競争力のある市場でのリーダーシップを維持するために努力していきます。《詳しくは、
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なお、「Solist-AI™」はローム株式会社の商標または登録商標です。