ポラリス、東急イーライフデザインと業務提携し、介護付有料老人ホームに自立支援ノウハウ提供開始
株式会社ポラリスは、2024年7月19日、株式会社東急イーライフデザインと包括的な業務提携を行い、東急イーライフデザインが運営する介護付有料老人ホーム「グランクレール芝浦ケアレジデンス」に自立支援特化型デイサービスのノウハウを提供開始することを発表しました。
ポラリスは、2002年から「自分の足でしっかりと」をコンセプトに、関西を中心に全国で自立支援特化型デイサービスを展開しています。同社は、安全免荷装置付きの歩行マシン「3連Pウォーク」など独自の機器を用いたリハビリテーションプログラムを提供しており、車いすや寝たきりの方でも歩行練習が可能です。
一方、東急イーライフデザインは、東急不動産の子会社として2003年に設立され、東京・神奈川で介護住宅の運営を行っています。同社は、自立支援介護と認知症ケアを統合した「E-life design care(イーケア)」というケア方針を掲げ、一人ひとりに寄り添った個別ケアを提供しています。
今回の業務提携により、ポラリスは芝浦ケアレジデンスに、22年間培ってきた自立支援介護のノウハウを提供し、定期的な運営支援を行います。具体的には、ポラリスの「3連Pウォーク」や「パワーリハビリ機器」などを設置し、同社の自立支援メソッドを取り入れたリハビリテーション導入を支援します。
ポラリスはこれまでデイサービスを中心に事業を展開してきましたが、介護付有料老人ホームへの機器セット導入は今回が初めてです。これにより、ご入居者様は運河の風景を眺めながら気持ちよくリハビリテーションに取り組むことができます。
さらに、イーケアによる水分補給や食事摂取なども推進することで、ご入居者様の「自分の足で歩くこと」をサポートし、「行きたいところ」「やりたいこと」が叶えられるよう支援していきます。
ポラリスについて
ポラリスの代表取締役である森剛士氏は、祖母が脳梗塞を発症したことをきっかけに心臓外科医から介護の世界に転身し、2002年に宝塚市で自立支援型デイサービスを創業しました。
当時、脳血管障害などの発病直後の方は、病院で行う急性期リハビリで急速に改善しても、慢性期や生活期と呼ばれる段階になると、病院から家に帰されて適切なリハビリの機会を失うことが少なくありませんでした。森氏は、その状況を実感し、「誰もやっていないなら、自分でやろう」と決意したのです。
ポラリスは、「できないことをお世話する」のではなく、「できるだけ自分の能力で生活できるように支援・介護する」という自立支援介護の理念を掲げています。ご利用者様の自立した生活のために、水分、食事、排泄、運動の4つの基本ケアを徹底的に行っています。
さらに、多剤併用による有害事象を防ぐための減薬アプローチや、モチベーションを高める目標設定方法「SMARTW」などを加えて、ご利用者様の改善と重度化防止に取り組んでいます。
イーケアについて
イーケアの特徴は、「基本ケア」「環境づくり」「コミュニケーション」の3つです。
基本ケアでは、高齢者の身体面・精神面・認知面に大きく影響を与える、「水分摂取」「食事摂取」「規則正しい排泄」「歩行の機会」「睡眠の質」の5つを基本ケアとして位置づけています。これらの要素を確実に行うことで、ほとんどのADL(日常生活動作)問題は解決に向かうと言われています。
環境づくりでは、認知症は「身体活動性」と「社会との関わり」が失われることによって更に認知力が低下していくという考えに基づき、ご入居者様を取り巻く環境を整え、社会との関わりをサポートすることを目指しています。
コミュニケーションでは、グランクレールの介護住宅のスタッフは、「ご入居者様と良い関係を結び、保つことができてこそ、ケアを受け入れてもらえる」という認識を持ち、適切なコミュニケーションを築けるように日々心掛けています。
芝浦ケアレジデンス施設概要
名称:グランクレール芝浦ケアレジデンス
所在地:東京都港区芝浦四丁目18番25号
類型:介護付有料老人ホーム(一般型(介護予防)特定施設入居者生活介護)
開業:2020年7月
公式サイト:https://www.grancreer.com/shibaura-care/