持続可能な天然ゴム調達に向けた取り組み
DUNLOPグループの天然ゴム調達を担うSUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.は、小規模農家を支援するプログラムを通じて持続可能な天然ゴムの調達を目指しています。2022年からインドネシア南スマトラで実施されている「Traceability and Transparency Pilot Project(SNRプロジェクト)」が、農家の収益性向上に寄与しています。
プロジェクトの背景
天然ゴムは、タイヤを中心としたモビリティ産業に必要な原材料です。大半の生産は小規模農家に依存しており、農業技術や知識の不足から生産性が低下し、収入も不安定になるリスクがあります。これが森林減少を引き起こす要因ともなってきました。そこで、DUNLOPグループは小規模農家の生産性向上と生活水準改善を目指し、支援を行ってきました。
SNRプロジェクトの詳細
このプロジェクトでは、ハルシオン・アグリと連携し、天然ゴムのトレーサビリティや透明性を向上させる取り組みが行われています。具体的には、農家の生産状況を調査し、必要な資源を提供することで、農業技術の向上を図っています。また、肥料の提供や施肥方法に関する指導も行い、農業の現場での実績を上げることに取り組んでいます。
このプログラムがスタートしてから、1,000件以上の農家に支援が行われ、対面での技術指導が信頼関係を深める結果となりました。プロジェクトの成果として、収量が最大約19%増加し、農家の収益が約25%アップしました。これによって、生産者の生活水準も向上しており、この活動の持つ意義が高まっています。
現場の声
支援を受けた農家の一人、ムリヨノ氏は、「肥料の施用後にはゴムの樹木が健康になり、収穫量が増加した」と語ります。このような声が、実際に農家支援の効果を実感させており、今後のさらなる取り組みへの期待が寄せられています。
DUNLOPとハルシオン・アグリとのパートナーシップ
ハルシオン・アグリは、小規模農家の生活の安定が天然ゴム産業の持続可能性に不可欠であるとの立場から、DUNLOPと共にCSRプログラムを推進してきました。このパートナーシップを通じて、生産性の向上だけでなく、地域全体における持続可能な取り組みを広げていく意向が表明されています。
DUNLOPグループは、企業理念を基にした重要課題を特定し、持続可能な事業活動を続けています。今後も、ハルシオン・アグリと協力し、他地域での取り組みへと展開し、社会的課題の解決に貢献する姿勢を続けていくつもりです。2026年からは「DUNLOP」というブランドに統一し、挑戦を支える価値を追求します。
持続可能な天然ゴムを取り巻く課題に対して、今後も積極的に取り組み続けていくDUNLOPグループの姿勢には、期待が寄せられています。