ベトナムのハノイでエンサ下水処理場の完成式が盛況裏に開催される

エンサ下水処理場の完工式開催



2023年8月19日、ベトナム・ハノイ市で「ハノイ市エンサ下水道整備事業」におけるエンサ下水処理場の完成式が開かれました。このプロジェクトは、日本の企業によって建設され、公共用水域の水質改善に寄与することが期待されています。

エンサ下水道整備事業の概要


この事業は、JICA(国際協力機構)の円借款事業として実施されており、ハノイ市の中心部西側に位置するトーリック川やルー川流域を対象としています。主な内容としては、1日あたり27万m³の処理能力を持つ下水処理場と約41kmの下水道管渠の建設が含まれています。これにより、ハノイ市の下水処理能力が約2倍に増加し、公共の水質が改善されるでしょう。

参与企業


このプロジェクトには、日本の多くの企業が関与しています。下水処理場の整備は、JFEエンジニアリングと月島JFEアクアソリューションのJVが行い、下水道管渠の整備は鉄建建設が担当しました。また、コンサルティングサービスは日水コン、NJS、オリエンタルコンサルタンツグローバルなどが手掛けています。これらの企業は、プロジェクトの目的を達成するために共同協力しており、日本の技術力がベトナムのインフラ整備に寄与しています。

国土交通省の支援


国土交通省は、この下水道整備事業に対し、平成22年からベトナム国建設省との技術協力覚書を交わし、様々な支援を行ってきました。政府間の会議や技術セミナーを通じて、ベトナムでの下水道プロジェクトが円滑に進むよう尽力しています。

完工式の様子


完工式は、ハノイ市のエンサ下水処理場にて行われ、国土交通省からは上下水道審議官の石井宏幸氏が出席し、挨拶が行われました。また、在ベトナム日本国大使館の石川勇次席公使や、JICAベトナム事務所の小林洋輔所長、ハノイ市人民委員会のグエン・チョン・ドン副委員長など、多くの関係者が参加しました。

式典では、新しい下水処理場の完成を祝うとともに、参加者はその重要性と今後の利用に期待を寄せました。エンサ下水処理場の完成により、ハノイ市内の水質改善が進むことが期待され、地域の住民や観光客にとっても安心できる環境が整います。

このプロジェクトは、持続可能な発展の一環として、今後の地域の発展に寄与することが期待されています。日本とベトナムの連携の下、さらなるインフラの整備が進められ、両国の友好関係も深まることでしょう。

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。