エアバッグ再生の新展開
2025-10-21 11:28:28

リファインバースと東レが手を組みエアバッグ再生ナイロン66樹脂開発へ

リファインバースと東レの協業によるエアバッグ再生ナイロン66樹脂の開発



廃棄エアバッグのリサイクルは、循環型社会の実現に向けた重要なテーマです。リファインバース株式会社と東レ株式会社は、エアバッグや端材を材料とするナイロン66樹脂の開発を加速させるため、覚書(MOU)を締結しました。この取り組みは、環境に優しい素材を生み出すための新たな一歩となります。

廃車とエアバッグの現状



毎年、約273万台の自動車が廃車となり、その中で廃棄されるエアバッグは約1,900トンに達します。これらのエアバッグは従来、リサイクルされることが難しく、ほとんどがASR(自動車シャーシリサイクル)として処理されていました。しかし、欧州連合(EU)の自動車循環設計やELV(使用済み自動車)の管理に関する新規則に伴い、日本でも再生資材の供給と活用が進められています。

リファインバースの技術



リファインバースは、2019年から独自技術を使いエアバッグを再生したナイロン素材「REAMIDE®」を展開しています。この素材は、全国の自動車解体業者からのエアバッグを回収し、愛知県一宮市の工場で再生されています。現在、回収先企業は100社を超え、多様な製品に活用されています。

エアバッグ由来ナイロン66樹脂の開発



新たなナイロン66樹脂の開発に向けて、リファインバースはエアバッグの端材回収や加工を担当し、東レは品質の要求を満たすための処方設計や量産を行います。この連携により、ナイロン66樹脂に含まれる異物を最小限に抑え、その品質を向上させることに成功しました。これにより、エアバッグ由来のリサイクル材が東レの品質基準を突破しました。

今後の展望



この取り組みによって、リファインバースは廃車からのエアバッグを再利用する新たなサプライチェーンの構築を目指しています。また、リファインバースグループは、過去20年以上にわたり循環型経済の実践に取り組んでおり、多様な素材の再生や新素材開発などを行っています。新たに開発したバイオ素材「ReFEZER」なども含め、企業としての成長と環境貢献を両立させるための研究及び事業拡大を続けています。

まとめ



リファインバースと東レの協業によるエアバッグの再生ナイロン66樹脂開発は、環境への配慮を大切にした持続可能な未来を築くための重要な一歩です。この取り組みが広がり、他の廃棄物問題への解決策となることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社リファインバースグループ
住所
東京都千代⽥区丸の内3丁⽬4-1新国際ビル 6F
電話番号

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