九州「車泊」実証事業開始
2017-08-29 09:36:29

九州の新たな観光スタイル「車泊」で周遊観光を促進する実証事業がスタート

新たな旅のスタイル「車泊」とは



九州の一定地域で行われる観光事業、「車泊(くるまはく)」が2017年11月1日から実施されることになりました。このプロジェクトは、総務省の「IoTサービス創出支援事業」の一環として、熊本地震の被災地復興と九州各地の観光促進を目的に展開されます。

事業の背景と目的



この取り組みは、トラストパーク株式会社が主導する九州周遊観光活性化コンソーシアムの提案によって実現しました。特に、車中泊ができるスペースを提供し、観光客が安全に、そして快適に九州を巡ることを目的としています。また、熊本地震の影響を受けた地域の復興施策にも寄与する仕組みです。

地域資源の活用



この実証事業は、地域の不稼働な駐車場を活用して車中泊を可能にするもので、熊本阿蘇の道の駅や長崎の島原城を含む7つの地点で実施されます。専用の電源供給型駐車管理システムを導入し、無人運用ができる環境を整えています。予約を行った後に生成されるQRコードを使い、駐車位置の電源を利用することができる仕組みとなっています。

観光コンテンツの連携



「車泊」を通じて周遊観光客は、地域の観光やアクティビティと簡単に接続することが可能です。九州周遊観光ポータルサイトを構築し、観光地の体験予約は「TABICA」、車泊スペースの予約は「軒先パーキング」から行うことができます。これにより、旅行者は多様なデータを得られ、地域の観光資源をフルに活用できる環境が実現します。

地域緊急時の利用



このプロジェクトは、観光目的に留まらず、自然災害が発生した際には防災拠点や一時避難場所としての機能も果たすことが期待されています。地域の安全性を高めつつ、観光客にとっても有益な滞在先となることが狙いです。

今後の展望



さらに、キャンピングカーだけでなく一般車やレンタカーを利用する旅行者も「車泊」を楽しむことができるよう、アウトドア用品や家電のレンタルサービスを提供し、観光の際の新たな選択肢を増やしています。「グランピングパーク」としての車泊ブランドを構築し、観光需要の拡大を図る計画です。

実施団体と見学会



この事業は、トラストパーク株式会社を中心に、熊本県の複数の市町村や長崎県、さらには多くの企業や団体が共同で推進しています。見学会は、9月26日に熊本県の「道の駅きくすい」、27日には長崎県の「くじゃく荘」で行われます。

参加希望者は、事前の予約や問い合わせが必要です。詳細な情報はトラストパークのホームページでご覧いただけます。

この新たな観光スタイル「車泊」は、九州の魅力を再発見し、地域の振興に貢献する取り組みとして注目されています。

会社情報

会社名
トラストパーク株式会社
住所
福岡県福岡市博多区博多駅南5-15-18
電話番号
092-437-8911

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