災害時の偽情報への不安、半数以上が感じている現実と必要な対策

災害時の偽情報への不安、半数以上が感じている現実

2025年7月、セコムは「防災の日」に合わせて全国の20歳から69歳の男女を対象にした防災に関する意識調査を実施しました。この調査では、災害時の偽情報やデマについての不安や、正しい情報を得るための実践についても詳しく掘り下げました。

災害への不安感と防災の実態

調査結果によると、災害が増加するという認識を持つ人は93.8%に達しました。しかし、約52%は防災対策を何も行っていないとのことです。防災対策が不十分な理由には、「具体的にどう対策すべきかわからない」が34.2%と最も多く、次いで「費用がかかるから」が26.5%と続きます。これらの結果から、まだ多くの人々が自分事として意識できていない現状が浮き彫りになりました。

偽情報への不安とその実態

また、調査によると、災害時の情報に関して「偽情報やデマがあるのではないか」と不安を感じる人は55%を超えており、特に20代の若者の中では約59%が実際に偽情報やデマに接触した経験があると答えました。このような状況において、若年層はSNSを情報収集の手段として利用し、非常に高い割合で偽情報を目にしていることが問題視されています。

情報源としてのメディアの役割

調査で明らかになった情報収集の際のツールでは、テレビが63.8%で最も高く、続いてネットニュースが51.8%、ニュースアプリが36.4%とされています。一方で、20代の若者の半数はSNSを使用した情報収集を行っていることが分かりました。これは、即時性と多様性が求められる現代において非常に重要なポイントです。

正しい情報を得るための実践

正しい情報を得るために日常的に実践していることとして、「複数の情報を確認する」という点が最も多く（64.6%）、多くの人が情報の信憑性を確保するために努力していることがわかります。災害情報が錯綜する中、冷静に多角的な視点で情報を集める重要性が伺えます。

セコムからのアドバイス

セコムの研究員、濱田宏彰氏は、自助の意識を持ち、住んでいる地域の災害リスクを想定し、必要な備えを行うことの重要性を強調しています。具体的には、非常食や生活必需品の備蓄、家具の固定などを年に一度見直すことが大切だと述べています。これにより、いざという時に自分や大切な人を守ることができます。

偽情報災害に注意を

現代は誰でも情報を発信できる時代であるため、偽情報による混乱が深刻な問題とされています。災害時に受け取る情報には冷静に向き合い、真偽を確認した上で行動することが、多くの人々の安全を守る手段となるでしょう。

災害時に何が必要なのか明確にし、日ごろからの備えや情報の取り扱い方を見直すことが重要です。セコムの「ほかほか非常食セット」など、実用的な商品を活用しながら、日常生活に防災を取り入れていくことが求められています。