フィリピンで本格稼働する資源循環製造拠点
富士フイルムビジネスイノベーションが2025年7月、フィリピン・ラグナ州に建設した「Circular Manufacturing Center(サーキュラー・マニュファクチャリング・センター、略称CMC)」が、ついに本格稼働を開始します。この新しい製造拠点の目的は、アジア・パシフィック地域における資源循環の取り組みを強化することです。特に、使用済みの複合機を再生製品に変換し、エネルギー効率と環境保全に寄与することが求められています。
この製造拠点では、回収した使用済みの複合機から摩耗した部品を交換し、新造機と同等の品質を持つ再生機を生産します。再生機ApeosPort-Ⅶ C Rシリーズの出荷が7月30日に開始され、環境への配慮が高まる中、再生機の需要はますます増加しています。フィリピンを中心としたアジア地域では、持続可能な調達を重視する政策が進展しており、同社の取り組みが評価されています。
また、フィリピンの地理的条件により、効率的な物流が実現できることもこの拠点の強みです。再生環境技術を駆使し、地域全体での資源循環やCO₂排出削減に貢献することを目指しています。製品は、新たに製造年月や商品名が付与された後で販売される計画です。
富士フイルムは1995年に全社的なリサイクル政策を策定し、循環型生産システムを構築してきました。このシステムは、商品の企画・開発から廃棄までの全ライフサイクルを視野に入れたものです。環境負荷の低減に取り組む中で、国内外での資源循環体制の強化を進めてきました。2008年には中国にリサイクル拠点を設立し、2024年にはオランダに新たな拠点を設ける計画も進行中です。
さらに、フィリピンのCMCが稼働することで、グローバルな生産体制が強化され、リサイクル効率の向上や新規資源投入量の削減が加速します。2030年度までに、新規資源投入率を60%以下にする目標を掲げ、リユース部品の活用や再生材の導入を進めていく方針です。
富士フイルムビジネスイノベーションは今後も資源循環の取り組みを拡大し、持続可能な社会を実現するために貢献していく考えです。フィリピンの新拠点が新たな環境保全のモデルケースとなることが期待されています。
Circular Manufacturing Center 概要
- - 所在地: 107 Prosperity Ave. Carmelray International Business Park-SEZ, Canlubang, Calamba City 4028 Laguna
- - 専有面積: 約500㎡
- - 従業員数: 34名