対馬から世界へ！海への願いを込めた波絵馬展が万博で開催

対馬から未来をつなぐ波絵馬展

2025年の大阪・関西万博に向けて、対馬市で特別なイベントが進行中です。対馬の子どもたちや島民が参加する「波絵馬づくりワークショップ」が、2025年4月13日に対馬市交流センターで開催されました。このワークショップでは、波絵馬に海への願いを込めたオリジナル作品が制作されています。

波絵馬への願い

約80名の参加者が集まり、「海を守りたい」という思いを反映した波絵馬を生み出しました。取り組みには、対馬市、SARAYA株式会社、NPO法人ZERI JAPAN、そしてPrecious Plastic唐津が協力。一つ一つの波絵馬は、対馬の海岸で回収されたペットボトルキャップを使用しており、金沢美術工芸大学のデザインによって美しく仕上げられています。

環境課題への意識

近年、対馬が直面している環境問題は深刻化しています。漂着ごみや海洋温暖化によって、地元の海が脅かされています。この波絵馬づくりを通じて、対馬の海の現状を広く知ってもらい、未来に向けたアクションを促すことを目的にしています。島民一人ひとりが、海を守るための願いを込めているのです。

おとーしゃの物語

また、対馬の海には「おとーしゃ」という海の神が伝えられています。波絵馬に込められる願いの中には、海の神が元の姿を取り戻すようにとの思いも含まれています。参加者は、海の仲間たちと共に美しい海を取り戻したいとの切実な願いを波絵馬に描いています。

大阪・関西万博での展示

完成した波絵馬は、2025年6月16日から22日まで大阪・関西万博の「ブルーオーシャン・ドーム」で展示される予定です。この展示によって、対馬の海洋課題や未来への希望が世界に向けて発信され、広がりを見せることでしょう。訪れた人々が一つ一つの波絵馬を通じて対馬の想いに触れ、共感してくれることを期待しています。