新刊『昆虫のふしぎ発見図鑑近所の虫のすごさコレクション』の登場
株式会社山と溪谷社が手がけるこの新刊は、身近な昆虫たちの知られざる魅力を余すところなく伝えています。特に注目すべきは、人気著者安田守さんが手掛けた本書が、一般的に意識されることの少ない「近所の虫」たちにフォーカスを当てている点です。彼の生きもの写真家としての視点を存分に活かし、実物大の美しい写真で魅力的に紹介されています。
本書には、昆虫が持つ様々な特性や行動について、「赤ちゃん」「顔」「ふん」「ぬけがら」「擬態」といった多彩なテーマにわかれて詳しく説明されています。特に、海外や珍しい昆虫に目が行きがちな昨今、身近な生き物たちにもっと目を向けてみることで、驚きや発見が待っていることを知ることができます。
ページをめくるごとに、目に飛び込んでくるのは生き生きとした昆虫たちの姿。特に目を引くのは「一生集めプロジェクト」という試みです。これは、昆虫の一生を追いかけるために、彼らが生涯にわたって残したものを集めたもので、読者はこのプロジェクトを通じて昆虫の生態にますます興味を持つことでしょう。
また、本書はすべてルビ付きで、小学生からでも理解しやすく楽しめる内容になっています。このため、子どもたちが昆虫に親しむきっかけを与えることができるでしょう。大人が読んでも十分に楽しめる内容です。
この本は、2007年に発刊された『森の休日5 集めて楽しむ昆虫コレクション』をリニューアルしたもので、子どもから大人まで幅広い層を対象にしています。これにより、昔懐かしい昆虫の記憶がよみがえり、同時に新たな発見にもつながります。
著者紹介
著者の安田守さんは、中高校で理科教員として勤務した後、生き物写真家としての道を歩み始めました。長野県南部の伊那谷を拠点に、周辺の自然と昆虫を撮影し続け、一般書や児童書といった多種多様な著作を手がけています。彼の著書には『イモムシハンドブック』や『オトシブミハンドブック』などがあります。
書誌情報
- - 書名:『昆虫のふしぎ発見図鑑近所の虫のすごさコレクション』
- - 著者:安田守
- - 発売日:2025年2月14日
- - 定価:1980円(本体1800円+税10%)
- - ページ数:96ページ
- - サイズ:AB版
- - 内容:4色刷
この新刊は、身近で驚くべき昆虫たちの世界への扉を開いてくれる一冊です。興味をもって手に取ったすべての人が、昆虫の世界の奥深さと魅力を実感できることでしょう。この機会にぜひ、近くの昆虫たちを見直し、そのすごさを再認識してみてはいかがでしょうか。