全国最大のPPA契約
2025-10-28 14:33:27

JR東日本と大阪ガスが連携、全国最大規模のバーチャルPPAを締結

JR東日本と大阪ガスがバーチャルPPA契約を締結



2023年10月28日、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)と大阪ガス株式会社(大阪ガス)は、Daigasエナジー株式会社を通じて、全国で最大規模となるバーチャルPPA契約を締結しました。これは、JR東日本にとって初の試みとなります。

バーチャルPPAの仕組みとその意義


バーチャルPPA(Power Purchase Agreement)とは、オフサイト型の契約で、再生可能エネルギー発電所の環境価値のみを購入する仕組みです。今回の契約において、JR東日本は、和歌山御坊バイオマス発電所から生成された年間約3.5億kWh分の環境価値を、大阪ガスを通じて取得します。実際に使用される電力は、既存の小売契約を基に電力事業者から供給されるため、JR東日本は環境価値を直接的に享受することができます。この取り組みにより、年間約15万トンのCO₂削減が期待され、これはJR東日本が年間排出するCO₂の約8%に相当します。

和歌山御坊バイオマス発電所について


和歌山御坊バイオマス発電所は、エネウィル、大阪ガス、SMFLみらいパートナーズが出資しており、2025年8月に運転を開始する見込みです。同発電所は、通常のFIT制度を基に、発電した電力を一般送配電会社に売却していますが、将来的にはFIP制度への移行を予定しています。これにより、JR東日本への環境価値供給がスタートし、より持続可能なエネルギー体制が構築されることが期待されています。

各社の環境への取り組み


JR東日本の長期目標


JR東日本は、「ゼロカーボン・チャレンジ2050」を掲げ、2030年度までにCO₂排出量を2013年度比で50%削減、2050年度には実質ゼロを達成することを目指しています。これまで、再生可能エネルギーの開発や新型車両の導入を通じて省エネルギーを推進してきました。今後も、エネルギーネットワークの全フェイズでのCO₂削減に注力していく方針です。

大阪ガスの目指す未来


大阪ガスは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、2030年度までに国内外で500万kWの再生可能エネルギーの普及を目指しています。同社は、これまでの開発実績を活かして、FIP制度への移行やバーチャルPPAの実施を進めています。この取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

エネウィルの技術とノウハウ


エネウィルは、太陽光やバイオマスといった再生可能エネルギーの開発を手掛けており、地域の環境とエネルギー資源の有効活用に取り組んでいます。社会に対する価値提供を重視し、クリーンエネルギーの普及を進めています。

SMFLみらいパートナーズの役割


SMFLみらいパートナーズは、多様な再生可能エネルギー発電事業や省エネルギー支援を展開しています。企業の脱炭素化を支援するソリューションを提供し、再生可能エネルギーの普及を促進しています。

最後に


今回のバーチャルPPA契約は、JR東日本と大阪ガスによる環境への取り組みを大きく前進させるものです。再生可能エネルギーの利用促進とCO₂削減を通じて、持続可能な社会の実現に寄与するこの動きには、今後も注目が集まるでしょう。


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会社情報

会社名
Daigasグループ
住所
大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号
電話番号

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